名建築に凝縮された日本の文化、デザイン、技術を紹介

先人たちが遺してくれた住まいづくりの知恵 住まいは文化 一覧

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滋賀県蒲生郡「旧山中兵右衛門家住宅」

2012年3月21日
お助け普請にみる日野商人の心
近江商人は、江戸期から昭和初期に近江国(現・滋賀県)の各地に本宅を構えて地元の産物を地方へ、地方の産物を上方へ流通させる商いで活躍した人々。そのうち、日野を拠点とした商人の一人、山中兵右衛門の屋敷が近江日野商人館として公開されています。昭和11年竣工の屋敷は不況下の職人を救済する「お助け普請」であり、地域との共栄を信条とした日野商人の心を伝えています。

北海道・余市町「旧余市福原漁場」

2011年12月14日
ニシン漁の栄華を残す漁場(ぎょば)
明治の中ごろから大正にかけて最盛期を迎えた北海道のニシン漁。積丹半島の東にある余市も豊漁にわき、裕福な網元が次々と誕生。番屋で漁師と暮らしながら製品加工までも行う「漁場(ぎょば)」を経営しました。旧余市福原漁場には、当時の施設が残されており、昔日の面影を伝えています。

岡山県倉敷市 「大橋家住宅」

2011年8月3日
倉敷の伝統的な街並みを形成する豪商の住まい
倉敷には、伝統的な町屋が数多く残っています。大橋家は豪商として栄えた旧家で、江戸期の寛政年間に建てられました。国の重要文化財でもある建物はデザイン性と機能性を兼ね備え、倉敷らしい風情を感じさせます。

沖縄県北中城村 「中村家住宅」

2011年4月20日
亜熱帯気候に耐える知恵が詰まった住まい
沖縄の伝統的な住まいには日本と中国の影響が見られ、厳しい暑さや台風といった亜熱帯気候に耐える工夫にも特徴があります。中村家住宅は18世紀中頃に建てられた豪農の屋敷で、国の重要文化財に指定されています。

名古屋市東区 「名古屋市旧川上貞奴邸」

2011年2月2日
大正期のモダンな暮らしを育んだ住まい
大正9年、名古屋市東二葉町に建てられた赤瓦葺きのマンサード風屋根が異彩を放つ「川上貞奴邸」。日本で最も早く創業した洋風住宅専門会社の一つ「あめりか屋」が手がけたもので、洋館と日本家屋が連結した住宅でした。

新潟県魚沼市 「目黒邸」

2010年10月27日
豪雪と大地震に耐え抜いた豪農の家
新潟県魚沼市で、江戸時代に建てられた豪農の住宅「目黒邸」。重く湿った雪国の豪雪に耐えるために工夫された太柱や二重梁の木構造は、新潟地震、中越地震にも耐え抜いた高耐久・超長期住宅の先駆けです。

京都府乙訓郡 「聴竹居(ちょうちくきょ)」

2010年8月10日
和洋の長所を生かした環境共生住宅
昭和初期に環境工学に着目して建てられた住宅「聴竹居(ちょうちくきょ)」。和洋の長所を巧みに取り入れた環境共生住宅の先駆けと評価され、換気や通風など快適で健康に暮らすための工夫が随所に見られます。

東京都文京区 旧磯野家住宅「銅御殿(あかがねごてん)」

2010年6月23日
明治大工の創意が宿る近代和風の屋敷
大正元年に建てられた「旧磯野家住宅」。銅板の屋根と外壁から「銅御殿(あかがねごてん)」と呼ばれ、明治の大工の高い技術と創意がうかがわれる近代和風の住宅です。

静岡県熱海市 旧日向別邸

2010年1月20日
ブルーノ・タウトの美意識が息づく別荘
昭和の初期に別荘として建てられた「旧日向別邸」。日本の近代建築に多大な影響を与えたブルーノ・タウトが地下室の設計を手がけた住宅は随所にその美意識が息づきます。

兵庫県 千年家 旧古井家住宅

2009年9月30日
千年家と呼ばれる究極のサステナブル住宅
室町時代の建築で、民家として全国で一、二の古さを争う「旧古井家住宅」があります。住宅の長寿命が求められる中で、数百年の風雨に耐え抜く家の造りが関心を集めています。

奈良県 環濠集落・今井町の町家 豊田家

2009年6月24日
都市住宅の始まりを伝える江戸初期の町家
日本の都市住宅・町家の先駆けと評価される豪商の住まい。江戸初期に建てられた塗り屋造りの町家は、農家の名残を見せつつ町家らしい特徴も現れて、力を持ち始めた町衆の心意気が伝わってきます。

富山県 世界遺産「白川郷・五箇山」 合掌造り

2009年2月3日
環境共生の視点でも再評価される伝統的建築様式の家
世界遺産に指定された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の民家。豪雪に耐え抜いた伝統的な建築様式は、地産地消で合理的な住環境を実現した住まいとしても知られています。

群馬県 高崎のモダニズム住宅 旧井上房一郎邸

2008年10月17日
日本の風土と合理を愛したレーモンド設計の住まい
群馬県高崎市美術館の裏手に実業家が自邸として建てた、モダニズム建築家の貴重な写し住宅です。現在は「高崎哲学堂」として市民の貴重な交流・活動の場になっています。

東京都 千駄木の近代和風住宅 旧安田楠雄邸

2008年4月24日
大震災、戦争を経て生き残った旧安田財閥の住まい
近代和風建築の粋を凝らして建てられた住宅です。文京区千駄木は東京の山の手文化の中心地とも言え、伝統的でありながら斬新な意匠は大正、昭和初期のロマンが色濃く漂います。

奈良市 高畑の住宅 旧志賀直哉邸

2007.04
家族の快適と健康を考えて、文豪が自ら設計した家
文豪、志賀直哉が昭和の初めに設計した奈良の住宅です。和・洋・中を調和させた家は、家族の健康・快適に配慮し、現代の住まいにも通じる温かな工夫が見られます。

京都市 北白川の洋館 旧駒井家

2006.11
W.M.ヴォーリズの設計による優美な住宅
京都の閑静な住宅街に立地するヴォーリズ設計の洋館。開放的な空間に出窓やステンドグラスなど随所に優美な意匠が施された昭和初期のロマンを感じさせる住まいです。

大阪市 船場の商家 旧小西家

2006.07
商都の賑わいを感じる合理的で重厚な商家
大阪の目抜き通りに立地する、築100年を経た豪商の住まいです。店・住居・蔵を備え、質実剛健な建築様式ですが、座敷の床の間や建具などは細やかな造りとなっています。

福島県 国見の民家 奥山家

2006.02
和洋両方の接客空間を備えた豪商の住まい
和風の母屋と八角塔屋を持つ洋館が一体となった民家です。型にはまらない設計・デザインは、当時のハイカラな流行に敏感だった施主の趣味と棟梁の勉強熱心が造り上げた傑作です。

鳥取県 大山の民家 門脇家

2005.08
壮大な茅葺き屋根と大庄屋の風格のある住まい
豪雪の鳥取県大山の麓で、築260余年の茅葺きの民家。耐候性に優れた頑丈な民家であり、大庄屋としての広い座敷や来客用風呂など公的な側面とを備えた堂堂とした住まいです。

沖縄県 竹富島の民家 上勢頭家

2005.07
亜熱帯性気候を過ごしやすく、伝統を継ぐ民家
年間を通して高温・高湿な竹富島。伝統的な建築様式には、暑気を逃がすための配慮がなされている。竹など材木や構造の工夫で、台風に耐えうるしなやかな住まいになっている。

広島県 竹原の町家 竹鶴家

2005.05
温暖な気候と財力が育んだ気品ある町家
瀬戸内海の気候と海運に恵まれ、豊かな財力を持った竹原の町家。三連の屋根と格子が個性的な外観を創り、贅をつくした座敷や茶室が、成熟した町人文化を今に伝えている。

北海道 小樽の洋館 坂牛家

2005.03
モダンな美しさと先見性のある洋館
昭和モダニズムの精華とも呼ばれる、坂牛家。洒落たベイウインドーや近代的キッチンの機能性と共に、洋館に和空間を設けるなど人間性を重視した住まいになっている。

石川県 野々市の町家 水生毛家

2005.01
すぐれた耐候性とともに繊細な美観を持つ町家
加賀藩のもとで代々大庄屋をつとめた水生毛家は、白壁に外梁と格子が映える町家。雪に耐える構造を備え、茶の湯文化の粋をこらした大小2つの茶室や庭園をしつらえた住まい。

埼玉県 川越の町家 宮岡家

2004.11
優れた耐火性能を備えた江戸時代の蔵作り商家
小江戸と呼ばれた川越の町家には「からっかぜ」による延焼を防ぐ工夫が施されている。堅牢な漆喰塗りの店蔵は、耐火性能、収納、採光、動線に配慮し、機能性に優れた建築。

高知県室戸市 町家 松本家

2004.09
耐久性に優れた構造と美観を兼ね備えた伝統の家
白い漆喰と瓦が独特の景観を作り出す、室戸の吉良川地区。台風による被害を防ぐため、雨仕舞いを工夫した建築になっている。床の間や欄間に贅をつくした座敷も興味深い。

青森県弘前市 町家 石場家

2004.05
江戸の建築様式を今に伝える風格ある商家
藩出入りの格式のある商家。豪雪地域にあるため、雪の重さに耐えるための堅牢な構造と、蔵や井戸を室内に置くなど冬期の生活に配慮した間取りになっている。

北九州市 木屋瀬宿町家 旧高崎家

2004.03
土地にあった工夫と職人の心憎いしつらい
天保6年(1835年)に建てられた商家で、大戸口や広い土間に当時の繁栄ぶりが伺われる。防火対策など構造部分への配慮と、座敷の優雅な造作へのこだわりが見られる。

京都市 京町家 吉田邸

2004.01
若い世代からも関心を集める町家の合理性と品格のたたずまい
京町家の特徴である細長い敷地に建てられた吉田邸は、店、住居、蔵をたたきが結ぶ。部屋を幾通りにも使う柔軟さや、工夫をこらした建具に完成された町家文化を感じさせる。