ご夫婦のテーマは、お孫さんにとって楽しい住まい。しかし、もちろんMさんご夫婦にとっても暮らしやすい住まいでなくてはいけません。それに、60代という高齢での建て替え。「将来を見据えた快適性や安全性も含めた上で住まいづくりをすることが、M邸の大事なポイントでした」。(関さん)
ご夫婦の寝室は、ゆとりある8畳の広さ。けいそう土の塗り壁で、落ち着いた色合いに仕上げられています。
快適な暮らしを考えたポイントは、自然素材。それなりのメンテナンスも必要ですが、「それ以上に木の肌触り、木目の美しさ、香りといった自然素材ならではの心地よさがあり、何より人に害が少なく安全ですから」。関さんの言葉に、ご主人もうなずいておられました。
デッキや手すりは、雨に強いオーストラリア産の檜。
床は、木目の美しさに加え、強度が高いパイン(松)のフローリング。
将来を見据えた快適性という面では、バリアフリーも大切な点。「子供や高齢者だけでなく、家族みんなにとって障害(バリア)のない住まいにと、ポイントポイントはおさえたつもりです」(関さん)。階段の勾配は緩やかで有効幅も広く、バスルームやトイレには手すりを設け、ドアはすべて引き戸にしています。
和室からダイニングを見る
/すべての部屋は引き戸で出入り。床段差もほとんどありません。
勾配が緩やかで有効幅の広い階段。
また、M邸では
パッシブソーラー
を採用されています。冒頭で、以前の家には断熱材がなかったことに関さんが気づかれた話をしましたが、それがパッシブソーラーの採用につながったそうです。「1年を通じて、できる限り快適に過ごせる温度環境をつくること。以前の家でクリアできていなかったことを機器的なものでなく、自然なかたちでクリアしたかったんです」。(関さん)
梁が設けられたリビングの吹き抜け。写真右上に見えるのは、キャットウォーク(メンテナンス用の通路)。
空気で熱を運ぶため、空気を循環させる必要があるパッシブソーラー。吹き抜けのプランは、コミュニケーション・開放感のほか、そういった理由もあるわけです。しかし、リビングの吹き抜けには、将来、床を貼れるように梁が設けられています。「ここに床を貼った時のために、実は廊下側にもうひとつ、第2の吹き抜けを設けています」。(関さん)
1階からすのこ状の吹き抜けを見上げる/2階から見ると、吹き抜け部はすのこベンチ
この内容は2002年2月1日現在のものです。
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