| ――花のある生活では、假屋崎家ならではの特別な楽しみ方はあったのですか。 |
私が生まれ育ったのは、東京・練馬区の石神井という所なのですが、当時は、畑が多く、のどかな風景が広がっていました。
家は都営住宅で、二軒続きの棟割長屋。四畳半と六畳の2DKで決して広い家ではありませんでしたが、家と同じくらいの広さの庭がありました。つつじ、紫陽花、薔薇、牡丹、グミといろいろな草木が植えられ、玄関脇には梅と沈丁花、そして花壇には四季折々の花が一面に咲いていました。その花を部屋に飾るという楽しみ方はとても自然で日常的なことだったのです。
| ――特に印象に残っている思い出深いことはありますか。 |
父は、手先が器用でしたから、大工仕事がとても上手でした。石神井の家では、父が柵をつくり、そこに私が朝顔を育てて、隣の家との壁にしていました。ありきたりの柵ではなく、実用的な中にも美しいものを取り入れて、お互いの家が見えないようにと工夫をしていました。とにかく、そういった労を惜しまない人だったので、「生活を楽しむ」ということを、身をもって教えてくれました。
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| 一輪の花の存在で変わる住空間――それが、假屋崎流の美学の原点。 |
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| 住まいも花教室も、假屋崎さんこだわりの “デコラティブ” に統一されている。 |
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