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sumu2 Guest Room [11] 占星術研究家・翻訳家 鏡リュウジさん 趣味と実益と生活が同居するSOHOな生活

多忙を極める占星術研究家、鏡リュウジさんは、仕事柄、仕事とプライベートの区別が難しく、性格的にもあまりしっかりとオン・オフの線引きをしない暮らし方が合っていると言います。時間があれば仕事でもプライベートでもなぜか書店に足が向き、結局仕事とも趣味とも言える書籍を買い込んでしまう鏡さん。ご自身が、「趣味と実益と生活が一体化した暮らし」と称されるライフスタイルについて伺いました。
[プロフィール]
京都府出身。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍。特に占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介したことから、幅広い層からの圧倒的な支持を受け、従来の“占い”のイメージを一新する。高校生時代より雑誌に連載コーナーを持ち、現在、女性誌で占い特集を組むと必ず売れると言われるほどの人気を誇っている。英国占星術協会、英国職業占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会常任理事。著書は、『星座でわかる運命事典』(ソニー・マガジンズ)など、著書・翻訳書も多数ある。

思えば、“和”のテイストが身近に存在していた幼少期

――京都ご出身ですが、幼少時代の暮らしの思い出は?

僕が生まれたのは、京都・西陣ですが、3歳か4歳の時に引越したので、生まれた家の記憶は定かではありません。ただ1つ、ぼんやりと覚えているのが、庭に石灯篭があったことくらいです。
その後、伏見の桃山に引越しました。父は着物の小物を扱う会社を経営していました。当時の繊維業界は景気がよく、夜な夜な祇園に繰り出しては、明け方酔っ払って芸者さんに送られて来るという生活でしたから、それなりに贅沢な生活をしていたのだと思います。
子どもだったので、気づいたらそこに住んでいる状態でしたが、今思えば、桃山の家はかなり大きな家でした。日本家屋で庭もありました。“八畳の間”と呼んでいた部屋が応接室のように使われ、よくお客様がいらしたりしていました。京間の8畳なので、東京の8畳とは違い、かなり広く、僕もその部屋でよく遊んでいた記憶があります。
また、今でも覚えているのが、木戸の雨戸があり、それを開けたり、閉めたりという手伝いをさせられたことです。戸袋に1枚ずつ雨戸を入れていくのですが、一度外側に外してから戸袋に入れるので、コツが必要なのです。毎朝、晩のことですから結構大変でした。

――“和”のテイストが身近にある環境で育ったのですね。

言われてみるとそうですね。父の会社もそうですが、母も着付け学校を設立していましたので、特に構えることもなく、“和”のテイストは常に周りにありました。
ただ、時代は高度成長期の真っ只中ですから、日本家屋なのに洋間もある和と洋の混在する家でした。畳の部屋の横にはシャンデリアの下がった洋間があってソファがある。当時の一般的な傾向ですよね。
子どもでしたから、とりたてて“和”のある暮らしをしているなどと考えたことはなかったですね。大人になって考えると、家具など“和”のテイストを重視したものが多く、高価な物もあったように思います。


憧れのマンション暮らし 家にエレベーターがある近代的な生活

――京都ではずっと戸建住宅に住まわれていたのですか?

両親の離婚をきっかけに、母が着物のデザインなどをする際のアトリエ用に購入していた嵐山のマンションに引越しました。
それまでは、大きな庭付き一戸建てに住んでいたわけですから、3LDKのマンションに住むというのは、家が狭くなり、集合住宅ゆえの制約もあったりしますが、当時の僕は、マンション暮らしというものにすごく憧れていたので、この引越しもちょっぴり嬉しい気持ちで期待感が膨らんでいました。
逆に、自分の家にエレベーターがあるとか、雨戸を毎日開け閉めしなくても鍵1つで全部が閉められるといった近代的な設備が嬉しかったくらいです。

――戸建住宅とマンションで勝手が違ったことは?

1つだけ困ったことはありました。それまで使っていた家具を置いても全く部屋に合わないことです。サイズも見た目にもなんだか部屋に合わない。 高価で貴重な家具がたくさんあったはずですが、すべてサイズや雰囲気が部屋に合いませんでした。仕方なく無理やり置いてはいましたが、違和感がありました。日本家屋に合う総うるし塗りのテーブルが近代的なマンションに合うわけがないですよね。

――日本家屋とマンションでは、どちらの暮らしが好きですか?

「家で暮らす」というふうに考えると、日本家屋の生活はいいものだと思います。
ただ、利便性を考えたら、鍵1つで家から出られるマンションの生活は便利ですし、現状の忙しい生活では、管理面などを考えると日本家屋ではちょっとつらい。マンションの方が今の生活パターンに合っている気がします。

近代的な設備のマンションに恋焦がれた頃の“京都・嵐山のマンション暮らし”を振り返る鏡さん。


本に囲まれた生活の必需品 こだわりの本棚は壁一面の造り付け

――現在のご自宅でのこだわりをお聞かせください。

現在は2LDKのマンションで暮らしています。この部屋に引越す時には、自分の生活に合うよう、リフォームをしました。
僕の場合、趣味の延長が職業になってしまったようなところがあり、仕事とプライベートの線引きがとても難しいのでSOHO的な生活ができるようにと考えました。
まず、3LDKの間取りを、2LDKにリフォームして一部屋のスペースを広くしました。そして、こだわったのは、壁一面に造り付けた本棚。仕事でも、趣味でも、とにかく本を読むことが多いので、本棚は引越しをする時に第一に考えました。
本棚に並んだ本を見ても、結局、幻想文学系だったり、オカルト系だったりと趣味とも仕事の資料とも言えるものばかり。ですから、今の僕には、仕事とプライベートが同居したような生活が効率的なのだと思います。

鏡さんの生活に欠かせない、占いのグッズ。(*)

鏡さんの占いのグッズの一つ。ここから星座別に導き出される。(*)

今のマンションで第一に考えた、壁一面の造り付けの本棚。(*)


――インテリアでのこだわりは?

アンティークショップで見つけた大きなテーブルはお気に入りです。
僕の場合は、パソコンに向かって資料を広げながら原稿を書くという作業が多いため、パソコンと多くの資料が置ける大きなテーブルが必須なのですが、日本の家具では、なかなかちょうどいいサイズが無くて困っていた時に見つけたテーブルで、とても重宝しています。 その他では、ソファです。テレビを見たり、本を読んだり、ボーッとしたりするくつろぎモードの時は、ソファで過ごしますよね。ですから、ソファは部屋の中心だと考えています。
現在の部屋に引越しする時、知人から、「せっかく買うなら、ソファだけは長く使えるいいものを買うように」というアドバイスを受けました。これは、安い物を見つけると、つい喜んで買ってしまう僕の性格を熟知したアドバイスでしたが、この知人曰く、「ソファは住み心地に直結する」というのです。
このアドバイスを受け、ソファだけは、ちょっと頑張っていいものを買いましたが、これは大正解。とても快適です。

ソファは快適な生活の必需品。「高価な物を買うべし」と知人からのアドバイスを受けて購入。(*)


夜な夜な友人の集うダイニング “Ryuz Bar”は、リラックス空間

――お忙しい中で、リラックスできる空間は?

わが家は友人が集う家で、夜な夜な誰かしらやってきて酒を飲んでいるみたいな状態です。ですから、友人をもてなしながら自分も一緒に飲んだり、食べたりしている時が一番リラックスしています。
オープンキッチンなので、料理をしながらも会話ができますし、カウンター形式になっているのでまさに“Bar状態”で、僕のリラックス空間になっています。

――ご自身でお料理もされるのですか?

気分転換の意味も込めて、最近作るようになりました。ローストチキンや、魚料理等、オーブンで作る焼き料理ばかりですが、こんなことやり始めたら立派な“男版負け犬”かな?
料理を作るようになったきっかけは、以前、事務所にしていた部屋にたまたまビルトインオーブンがついていたことです。「どうせあるなら使ってみようかな?」という軽い気持ちで料理をしてみたら、これが結構便利。肉でも魚でもここに入れて焼いたら失敗がないと気付いてからは、フル活用です。
オーブン料理は簡単で見栄えがよく、ごちそう感が出ますから、来た人が皆びっくりしてくれて、それに味を占めて、人を招くときは料理を作るようになりました。
また、オーブン料理を始めてから、ベランダガーデニングならぬキッチンガーデニングで、ハーブを育てています。ハーブはすぐに枯れることもないですし、料理に使えるので一石二鳥。調理しながらそこのハーブを摘んで入れるみたいに活用しながらも、部屋に小さな緑があるという感じです。
最近、家事の趣味ブームが起こっていると言われますが、もしかしたら、それの最先端をいっているかもしれませんね。

友人が集うわが家のダイニング“Ryuz Bar”のおすすめの一品「ローストチキン」。(*)

料理を作りながら気の合う友人と語る、オープンキッチンが一番のリラックス空間だと言う。

ビルトインオーブンは、肩肘はらずに「あるから使う」、「使うなら楽しむ」が、鏡流。(*)


行き先はなぜか本屋さん 安心感のある空気は世界共通

――1日完全休養日があったらどんなことをされますか?

まず半日寝て、その後に出かけます。行き先は…、やはり本屋さん。
本質的に好きなんですよね。海外に行った時でもそうなのですが、どこかに行こうと考えると、自然と足が向くのは本屋さん。英語圏以外の言葉の分からない場所でもそうですね。
僕は、ちょっと怖がりというか、買い物があまり得意ではないのです。洋服を見ていても、何だか自分が値踏みされているような感じになってしまい、気が気ではないというか、店員さんが親切に説明してくれたりすると気が重いというか…。その点、本屋さんはいいですよね、いい具合に放ったらかしにしてもらえるし、何がどこにあるかもわかりやすくなっていて、危険な目にあうこともない。 本屋さん特有の空気みたいなものは世界中どこへ行っても同じ感じがして、自分の世界に浸っていられるのでつい、足が向いてしまいます。

17世紀の占星術の教科書のオリジナルは、大切な古書の一冊。(*)

本が大好きという鏡さんの本棚を埋め尽くす多数の本。(*)


 家とは、僕の生活をすべて受け止めてくれる場所

――鏡さんにとって家とはどんな場所ですか?

オン・オフの区別が無く、仕事もし、生活もする場所。改めて考えてみると、僕はあまり生活をしていないのかもしれませんね。家にやすらぎや癒しを求めるわけでもありませんし。でも、僕の拠点であることは確かです。
人は潜在的に12星座の性格をすべて持っていますが、表面に出る部分はほんの一部。ですから、同じ星座でも一見、性格の違う人が存在するのです。しかし、これはその人が持ち合わせた性格の中から表面に出た一部に過ぎません。人は、いろいろな側面を持っているのです。 かく言う僕もその一人。そんな僕のいろいろな面をすべて受け入れてくれるのが家だと思います。
仕事をする僕、友人とホームパーティーをする僕、一人読書に熱中する僕…。趣味と仕事と生活が同居する僕の生活スタイルのすべてを受け止めてくれる場所。僕にとって家とは、生活をすべて受け止めてくれる場所です。


「人は潜在的に12星座の性格を持っている」と語る鏡さん。

家とは、「僕の生活スタイルのすべてを受け止めてくれる場所」という鏡さんからのメッセージ。


鏡リュウジ流 星座別“らしさ”の取り入れ方

「人は占いをする動物」と言う鏡リュウジさんに、毎日の暮らしの中に取り入れると、その星座らしさの出るイメージカラーを伺いました。イメージカラーを参考に、インテリアなどに取り入れてみてはいかがでしょう。

牡羊座  ☆  レッド
牡牛座  ☆  グリーン、アースカラー
双子座  ☆  淡いイエロー、オレンジ、オリーブ
蟹   座  ☆  乳白色
獅子座  ☆  ゴールド、イエロー、オレンジ
乙女座  ☆  ダークグリーン、アースカラー
天秤座  ☆  ピンク、ローズ、グリーン
蠍   座  ☆  深紅、ワインレッド、黒
射手座  ☆  スカイブルー、紫
山羊座  ☆  ダークグリーン、黒、茶
水瓶座  ☆  蛍光ブルー、メタリックカラー
魚   座  ☆  ブルー、マリンブルー
(*)印のご自宅の写真は、鏡リュウジ氏に撮影していただきました。
撮影場所協力:CYBIRD

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