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第4回「選択基準の上位にあがる“マンションの防犯性能”が表示化へ」

住宅の購入を考えるとき、「戸建てより防犯性が高そう」という理由でマンションを求める人が少なくありません。特に「高層マンション」、「オートロックシステム」という要素が加わると、安心度がますます高まる傾向があります。ところが、マンションでも住宅侵入が増えています。2006年4月には、住宅性能表示制度の表示項目に、「防犯に関する事項」が追加されるなど、住宅の防犯性能に対して消費者の関心が高まっています。そこで、マンションにおける最新の防犯事情について探ってみました。

安全神話が崩れ、高まる関心を背景に
住宅性能表示に新たに加わった「防犯性能」

「マンション=安全」というのは、もはや昔話。人気の中高層マンションでも、ピッキングをはじめ、ベランダやバルコニーから侵入する空き巣被害は跡を絶ちません。防犯性の高さは、立地条件や耐震性などとともに、マンション選びの条件として常に上位にあげられます。

防犯に対する消費者意識の高まりから、最近ではオートロックシステムや防犯カメラは基本中の基本と言われるほど、分譲マンションの防犯性能は向上してきました。そんな現状を反映して、2006年4月から、「住宅性能表示制度」の表示項目に、新たに「防犯に関すること」が、追加されています。

住宅侵入による窃盗などの犯罪はここ数年増加しているが、マンションなど共同住宅においても例外ではない。

キーワードその1

「住宅性能表示制度」

住宅取得者が「良質な住まいを安心して手に入れるため」、2000年10月からスタートした制度。それまで建築会社が独自にアピールしていた「住宅の性能」に関して、全国共通のものさしにより表示・評価するというものです。
設計者でも施工者でもない、中立の立場の第三者指定機関が、「構造の安定性」、「ホルムアルデヒドの発散量」、「バリアフリー対策」、「防犯」など、10区分29項目について、1〜5までのランク付けをするものです。

具体的には、住宅の開口部を外部からの接近のしやすさに応じてグループ化し、グループごとにすべての開口部について、侵入防止の性能が確かめられた部品(=防犯建物部品)を使用しているか否かを表示する、というものです。

住宅性能表示制度」の防犯性能に関する項目は、開口部の性能を表示するだけのものであり、共用部分のエンドランスやエレベーター、共用廊下に関しては、現在のところ対象外となっています。

昨今の侵入犯罪増加に伴い、分譲マンション購入ではセキュリティ性能がポイントの上位に。

すむすむくんの「ここにも着目!」

◎費用負担はあるが、大きなメリットもある「住宅性能表示制度」

住宅性能表示制度は、任意の制度であり、強制力はありません。共通ルールに基づいて性能を表示するかどうかは建築会社、販売者に委ねられ、第三者機関に評価を依頼するかどうかは、買い手の任意の選択に委ねられます。
評価や検査のための費用は、買い手が負担しますが、住宅ローンの優遇や、地震保険料の割引、トラブルが発生した際には公正で迅速な紛争処理機関を利用できるなど、多くのメリットもあります。

防犯優良マンション」に統一基準
安全性の高いマンションの比較・選択が可能に

「住宅性能表示制度」では対象外の共用部分も含めた総合的な防犯性能を評価する制度が誕生しています。
(財)全国防犯協会連合会、(財)ベターリビング、(社)日本防犯設備協会の3団体では、合同で「防犯優良マンション」の、「標準認定基準」を取りまとめ、防犯性に優れたマンションを認定する際のガイドラインとして位置付けました。
これまでにも独自の基準で同種の認定制度を実施している自治体はありましたが、全国的な標準認定基準を作ることにより、すべての自治体に普及させていくねらいがあります。

キーワードその2

「防犯建物部品」

2004年に、警察庁が関係省庁や関連民間団体と構成する官民合同会議にて、「侵入するのに5分以上かかることが試験で確認された防犯性の高い建物部品」を「防犯建物部品」として認定しました。認定を受けたウインドウフィルム、ガラス、ドア、シャッターなどの防犯建物部品には、「CPマーク」が貼られています。
このマークは「防犯=Crime Prevention」の頭文字を図案化したもの。住宅性能表示の「防犯」項目では、CPマークの付いた商品の使用が義務付けられています。

CPマークは、「防犯建物部品」の共通標章。

「防犯優良マンション」のイメージは、共用部分についてはエレベーター内に防犯カメラがあり、共用玄関やエレベーターホールでは見通しが確保され、塀や柵は侵入の足場とならないように設置されていること、など。専用部分については、玄関扉や錠に防犯建物部品などを使用し、インターホンなどで来訪者と会話ができること、など。「エレベーターホールおよびメールコーナーの照明設備は50ルクス以上の照度を確保」など、共用部分、専用部分に分けて詳細に基準が定められています。

「防犯優良マンション」の認定基準には、エレベーターホールや共用階段の照明の照度などにも詳細な基準が設けられている。

これらの条件を満たせば「防犯優良マンション」として認定マークを掲げることができるため、安全性の高いマンションを求める購入者にとって、確かな選択基準を示すことが可能になりました。

マンション購入時の重要ポイントとお金をかけてでもこだわりたいポイントに、立地や耐震性を抜いて、約70%の人が「セキュリティの充実」をあげています(「トレンド調査」MAJOR7より)。あなたにとって、マンション購入を検討する際の優先順位は何ですか?