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昭和50年代に建てた住宅は、付近一帯が湿地帯だったため地盤が弱く、築後22年たって南側に1000分の21傾き、耐震性など不安が募るようになりました。生活面でもこれまでの2世帯住宅から、夫婦と子供の4人家族となったので、子供の成長、独立までを考えた新しい住まいづくりをしたいと思うようになりました。
建て替えは簡単ですが、住み慣れた家には愛着もあるので、簡単に取り壊すというのも・・・。新しく建て替えたほうがいいのか?基礎や躯体を修復して増改築するほうがいいのか?迷ったあげく、専門家に相談して判断してもらうのがよいと考え、建築家の吉田さんに相談することにしました。 |

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吉田さんはインターネットで見つけました。近くにお住まいで著書もあり、幅広く活躍なさっていることを知り、事務所にうかがいました。
住まいに対する考え方、これまでの仕事などをお聞きし、リフォームをお願いすることにしました。
実際、リフォーム工事に入ってしまっても、こちらは「あれがいい?これがいいかも?」と迷うことばかりで、そのたびに吉田さんに相談、随分ご無理をお願いすることになりました。吉田さんに設計していただいて、改めて分かったのは、建築家というのは、技術やデザインの知識だけでなく、暮らしへの深い理解をもっているということでした。 |

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まず最初に相談したのは、傾いた家の補強に費用がどれだけかかるかです。吉田さんは、「家屋土台から上げて、基礎補強のためかなりの深さ(10〜15m)まで鋼管杭(※1)を打たないといけません。その費用の見積りを取ることが先決です」と話されました。費用がふくらむようであれば計画全体の見直しも必要かなと考えました。実際、複数の業者に見積りをお願いしましたが、かなりの開きが出ました。こうした部分は素人では手に負えません。幸い予算ぎりぎりで工事を請けてくれる工務店さんが見つかり、総予算から基礎工事、家屋の復元工事の予算を出してもらい、改めてリフォームができるのかどうかを検討することにしました。結局、今住んでいる家の柱や梁がまだ十分活かせることを確かめてもらったうえで、リフォームに取り組むことにしました。
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(※1)鋼製の管の杭。 |

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工務店さんは吉田さんから紹介していただいた方です。腕が確かで家づくりに愛情のある大工さんとの出会いは幸運でした。設計図ができた後、現場調査に来ていただき、柱や梁で再利用できるもの、取り除けるものをプロの立場で確認してもらったうえで、工事に取りかかりました。古くなった素材の吟味を経験豊かな大工さんにもしていただけたことは安心につながりました。 |

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リフォームで、最初にお願いしたのは、家族が団らんできるリビング・ダイニングと、明るく作業しやすいキッチン。子供部屋、さらにスペースに余裕があれば、娘がピアノを弾ける部屋を設けてほしいということでした。
これまでは、1階に台所と両親の部屋。2階に私たち夫婦と娘の部屋となっていました。新しい住まいでは、家族が集まれるリビングを1階、2階のどちらに設けるかで迷いましたが、日当たりがよく、落ち着ける2階に配置することにしました。リビング西側を増築して子供部屋2室を設け、東側に私たち夫婦の寝室となる和室(6畳)を置きました。どちらもリビングに接することで家族みんなが孤立しないで、温かい雰囲気を味わえるようにしています。また、床材など細かな所も私なりのこだわりを聞いていただけ、満足しています。 |
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| 所 在 地 |
:埼玉県さいたま市 |
| 設計・監理 |
:吉田建築設計室 |
| 施 工 |
:星川工匠 |
| 施工面積 |
:161.78u |
| 工 期 |
:約230日 |
| 工 事 費 |
:約2600万円 |
| 築 後 |
:22年 |
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| 既存住宅の基礎となる地盤を補強したうえで、2階西側を増築しています。 |
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| 北側に配置したキッチンには、天窓を設けて十分な採光を確保しています。 |
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| オープン型のキッチンカウンターは、リビングの床・壁・天井と調和してコーディネイトされています。 |
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| 階段は転倒防止など、安全面に配慮して手すりを取り付けています。 |
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