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南面が大きな開口部のK邸。ガラスとコンクリートの無機質な印象を、ベランダに茂る木が和らげている。(*) |
施主のKさんは30歳代、奥様と小さなお子さん2人の4人家族です。以前は都内のマンションにお住まいでした。夫婦2人であれば住み心地のよかった1DKのマンションも、お子さんが増えるにつれて手狭に。新宿への通勤が便利であることを基準に、郊外や都心にこだわらずにマンションや一戸建てと幅広く探していました。
ダークチェリーで統一された床材と家具、コンクリートとガラスの質感のリビング空間。奥は、バルコニー。 |
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建築家との出会いは、建築家の手掛けた狭小住宅を取り上げた雑誌記事への問い合わせからでした。狭小を感じさせない設計に魅かれたKさんは、現在の土地の契約前に建築家に相談し、思い描くプランニングが可能かを打診。建築家に南が道路と公園という立地から、将来、建造物や日射が遮られる可能性が少ないことがメリットだとアドバイスを受け、購入を決心しました。 |
トイレ、洗面、バスを集中させたサニタリースペース。壁で細分化せずにゆったりと使える。 |
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Kさんからの要望は、「生活感を感じさせない、シャープでモダンな印象にしたい」、奥様は、「南仏のプロバンスのカフェのような素朴で温かな家に」という異なる要望と、「子どもたちのためにゆとりある空間にしたい」という共通の思いがありました。
明るくゆったりした空間の子ども部屋。将来は、2つに間仕切ることのできる設計に。 |
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道路から眺めたK邸の外観は、立方体に格子が挟まったように見えます。1階は開閉のできる頑丈なスチール製格子がはめ込まれ、2階はその格子部分にガラスブロックが埋め込まれています。格子にすることで威圧感を抑え、視線や風通しを確保しています。
寝室は間接照明で落ち着いた雰囲気に。駐車場への出入り口もガラスにすることで視覚的にもゆとりを感じる。 |
玄関ドア横の壁面には、天井高までガラスをはめ込みアクセントに。導光の役目も果たしている。 |
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2階には、生活の中心の場となるリビングとキッチン、バスとメインのトイレがあります。約20m²の広さを確保したリビングは、家族の生活の中心です。 ■立面図
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キッチンは、既製のキッチン扉をステンレスに付け替え、スタイリッシュかつ清潔感のあるワークスペースになっています。トップライトと窓から自然光が入り、立ち作業になりがちなキッチンのワーク空間の圧迫感を和らげています。 |
機能性を重視したキッチン。左に見える戸は、勝手口。コンクリート打ち放しの壁の上部にあるトップライトから、日が差し込み圧迫感を和らげる工夫も。 |
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日当たり、風通しとも最高によい3階部分は子ども部屋です。現在は1部屋でプレイルームのように使われていますが、子どもたちの個室が必要になってくれば、間仕切りで2部屋に区切れるように設計されています。
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建築家が当初提示したプランでは、建築費が予算よりオーバーしていました。とは言え、全体のプランニングは希望どおりだったことから、デザインは変えずにコストダウンを図りました。 |
初期プランでは強化ガラスだったキッチンのトップライト。コスト面からガラスブロックに変更したが、光の表情が豊かになるメリットも。 |
所 在 地 |
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東京都世田谷区 |
設 計 |
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大塚泰子(ノアノア空間工房) |
構造設計 |
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クレモナ建築構造研究所 |
施 工 |
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吉野建設 |
構 造 |
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鉄筋コンクリート造(RC造) |
敷地面積 |
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74.08m² |
建築面積 |
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44.44m² |
延床面積 |
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120.00m² |
竣 工 |
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2006年5月 |
工 期 |
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約180日 |

(*) 印の写真は©大野繁
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