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住まいづくりの疑問を解消


電力会社や住宅会社のPRが行き届き、このごろ「電化住宅」「オール電化」という言葉をよく耳にするようになりました。わかったようでわからない。とにかく、新しくて、安全・快適・便利。そんなイメージがあります。
では、どこがどんなふうに快適で便利なのか、環境だけでなく、家計にもやさしいって本当なのか?「電化住宅」に詳しい東京電力 山川和美氏にお話を伺いました。新築、リフォームをお考えの方にきっとお役に立ちます。


Q1:
「電化住宅」ってどういうこと?
A1:
ガスや灯油に代わってエネルギー源をできるだけ電気でまかなうことです。
 
「電化住宅」とは、ガスや灯油に代わって家庭のエネルギー源をできるだけ電気でまかなうことを言います。特に、エネルギー源をすべて電気にしている住宅を「オール電化住宅」と呼んでいます。これまで、都市部ではガスと電気を併用していた家庭がほとんどでしたが、最近になって徐々にオール電化を取り入れた「オール電化住宅」が増えてきました。特にお年寄りや小さいお子様がいる家庭の新築やリフォームで、安全や心地良い環境づくりを考えてオール電化にするケースが多いようです。また、最近人気の都市型高層マンションでは、特に安全面での配慮から、燃焼のないオール電化が多く採り入れられるようになりました。
 


Q2:
なにやらカッコいいイメージがありますが?
A2:
環境問題やユニバーサルデザインなど時代のトレンドにぴったりのシステムです。
 
電化住宅のシステムは、環境問題やユニバーサルデザインなど、今の時代や社会のニーズやトレンドに合ったものです。機能も最先端のITや環境技術を使ったものがあり、21世紀のライフスタイルだという専門家もいます。そんなことからスマートで経済的、安全・安心・快適・便利、環境にやさしいといったイメージが定着してきているのでしょう。
 


Q3:
「電化住宅」にすると、どうして経済的なの?
A3:
エネルギー効率の高い機器と「電化住宅」にぴったりの料金メニューの組み合わせで、ランニングコストがおトクになるのです。
 
まず、経済的な住宅を実現するためのポイントとして、
1. 「高気密・高断熱化」など、住宅の性能を上げる
2. エネルギー効率の高い機器を利用する
3. 導入機器やライフスタイルに合った料金メニューを選択する
4. 使い方を工夫する
ということが挙げられます。
具体的には、あまり知られていませんが家庭で消費されるエネルギーの3分の1が、給湯に使われています。
そこで注目したいのが、2001年春に世界で初めて発売された家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」です。
フロン系冷媒と違ってオゾン層に影響を与えない自然冷媒(CO2)を用い、大気中の熱を汲み上げてお湯を沸かすため、エネルギー消費効率も従来の燃焼式と比べて3〜5倍なのです。
また「エコキュート」は一日に必要なお湯を夜間時間にタンクに貯めて利用する「貯湯式」です。昼間よりも約70%も割安な夜間の電気とエネルギー効率の高いシステムの組み合わせにより、給湯のランニングコストを驚くほどに削減することができるのです。(※契約メニューにより異なります。)
 
各電力会社ともに「オール電化」や、IHクッキングヒーターなどに対応した割引料金制度も導入しているので、その分のメリットも受けられます。
また電化と併用して「太陽光発電システム」などを導入すれば、さらに経済的。快適で、しかも環境にやさしいエコライフが実現します。
 
 



Q4:
電化住宅でよく聞くIHクッキングヒーターは火力が弱い?
A4:
火力はガスコンロと変わりません。強火の料理もOKです。
 
IHクッキングヒーターを使用されていない方は「炎がないから火力に不安を感じる」と思われるかもしれません。IHクッキングヒーターは200Vのハイパワーで磁力線で鍋自体を発熱させるため、83〜90%という高い熱効率が得られます。それに対しガスコンロは約40%。ですから、2kWヒーターがガスコンロの強火の4.65kW(4,000kcal/h)に相当します。だからお湯もすぐに沸き、強火の料理もお手のもの。火力はガスコンロと変わりません。
 
 


Q5:
使える鍋が少ないのではありませんか?
A5:
鉄・ステンレスを中心に使えるものが広がっています。
 
市販されている鍋の材質や形によって、IHクッキングヒーターでは使えないものもあります。鉄製・鉄ホーロー製の鍋は問題なく使えます。ステンレスの鍋は、使えるものと使えないものがあります。耐熱ガラス・銅・陶磁器・底にアルミや銅を貼ったものは使えません。見分け方は簡単。鍋底に磁石がつけばIHで使用できます。
これまでのIHに対する一番の不満は、「ステンレス多層鍋」「銅鍋」が使えないことでした。「今持っている高価な多層鍋や銅鍋が使えないならガスでいい」という奥様が多かったのです。この点に関しては、松下電器産業から「オールメタル対応IH」が発売され、「スンレス多層鍋」「銅鍋」「アルミ鍋」などが使えるようになりました。
 
鍋の形については、やはりプレートに接触する面積が少ない丸底や、置いたとき安定の悪い鍋はIHには不向きです。
IHクッキングヒーターの特徴である高い熱効率をうまく発揮させるためには、正しい鍋の選び方が必要です。メーカー推奨品やSGマーク付きの鍋をお勧めします。
中華料理でするような、中華鍋を火の上で煽るような使い方はできませんが、その代わりに安定した平底鍋で、強火で材料をさっとへらで混ぜるようにすれば、炒め物も美味しくでき上がります。
  IHクッキングヒーターに適した鍋 IHクッキングヒーターに不向きな鍋
材質 鉄、ホーロー、鉄鋳物、ステンレス(18-0・18-8・18-10) 耐熱ガラス、アルミ、銅、陶磁器(土鍋など)、鍋底に銅やアルミを貼ったもの
形状
鍋底が平らで底の直径が約12〜26cmのもの


(注意)
ステンレス鍋には、一層鍋と多層鍋(クラッド)があります。一層鍋の場合は、鍋底の厚さが0.8mm以下のもの、多層鍋の場合は、ステンレスの間に鉄を挟んでいるものをお選びください。
鍋底の丸いもの(中華鍋など)、鍋底の直径が12cm未満のもの、鍋底に約4cm以上のソリや足がついているもの
 
IHクッキングヒーターでの調理は、火力のコントロールが容易なことや、夏場にキッチンが暑くならないこと、トッププレートが拭くだけの簡単お手入れなど、ガス調理ではできなかった利点がいっぱいです。メーカーのショウルームなどで体験してみてはいかがでしょう。
 


Q6:
よく使うお風呂や洗面、キッチンのお湯は電気式給湯機で足りる?
A6:
大家族で使ってもいつでもふんだんにお湯を使えます
 
以前の電気温水器は、「深夜電力契約」のため昼間など深夜時間帯以外の時間にはお湯を作ることができず、お湯切れが発生することもありましたが、それは一昔前のこと。現在は、「時間帯別電灯契約」対応タイプの登場により昼間の沸き増し運転も可能なので、大家族でお風呂を使っても、お湯切れの心配なく、いつでもふんだんにお湯が使えます。
※家族人数などにあった貯湯容量をお選び下さい。
 
「エコキュート」は自然冷媒(CO2)を用い、大気中の熱を汲み上げてお湯を沸かすため、従来の燃焼式と比べて3〜5倍という高いエネルギー効率を発揮し、省エネ性・環境保全性・経済性を高いレベルで実現できます。このような特徴が高く評価され、電化住宅でも盛んに設置されるようになりました。
 



Q7:
お年寄りにも安心って聞きましたが・・・
A7:
火を使わない電化住宅はお年寄りやお子様に安全です。
 
「電化住宅」の安全・安心は、高齢の方だけでなく、お体の不自由な方にも支持されています。まず何より安心なのは、室内で火事の原因になる、ガスやファンヒーターなどの「燃焼」がない点です。てんぷら鍋を火にかけっぱなしにしたり、またお風呂を沸かし過ぎたりということもありません。タイマーを利用すれば、ウッカリやヒヤリも未然に防げます。体が不自由になったら、よりイキイキと暮らせるようにしたい。電気製品ならではのきめのこまかいコンロールが得意な「電化住宅」は、お年寄りばかりでなく、小さなお子様のいる家庭でも安全です。
 


Q8:
「高気密・高断熱住宅なら電化住宅にするのがお勧めです」と言われたのですが、どうして?
A8:
空気を汚さないから部屋の換気が少なく済む⇒省エネで経済的です。
 
国の政策もあり、新築住宅は、エネルギーの無駄が少ない高気密・高断熱住宅が主流です。室内と外との断熱をしっかり行うことで、冷暖房のエネルギーを逃がしません。つまり、部屋の空気の入れ替わりも少なくなっているので、換気には十分な配慮が要求されます。ところが、灯油を燃焼させるファンヒーターや、ガスによる調理や暖房では、汚れた空気を換気させる必要があります。その分冷暖房のエネルギー効率が悪くなってしまうのです。また、最近ではシックハウス対策が建築基準法に盛り込まれるなど室内環境が重要視されています
このため高気密・高断熱の住宅では「オール電化」のクリーンな冷暖房や給湯、IHクッキングヒーターが効果的です。
蓄熱式の床暖房や電化キッチンでは、燃焼によるガスや水蒸気が出ないので室内の空気を汚すことがなく、換気量も少なくてすみます。また、住宅にかける火災保険を、オール電化住宅については割引措置を設定している保険会社もあります。清潔で快適、しかもオトクと言えるわけです。
 


Q9:
リフォームで電化住宅にすることもできるの?
A9:
もちろんできます。まとめて工事する方がより経済的です。
 
リフォームで電化住宅にすることも、もちろん可能です。ただ、ご家庭の電気の容量などによって、200Vコンセントの設置や内線工事が必要になることがあります。ですから、単独の工事よりも、大規模リフォームの折にIHクッキングヒーターや給湯システム、床暖房などまとめて工事をしてしまうのが早道でしょう。
まるごとリフォームが不可能な場合でも、キッチンのガスコンロをIHクッキングヒーターにしたいという要望は多いもの。システムキッチンのガスコンロの幅は60センチ幅が多いのですが、たいていコンロのみの取り替えで簡単に設置できます。据え置きタイプなら、置くだけでOKです。
 


さて、いいこと尽くめの電化住宅ですが、IHクッキングヒーターやエコキュート、蓄熱式床暖房などの多くは
200Vが定格とされています。
ご家庭の電気容量や回路で十分かどうか、住宅会社、電気工事会社など専門家にぜひご相談ください。



お住まいの地域の電力会社ホームページも御覧下さい。

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