Q1: |
耐震改修に対する社会的な関心は高まっていますか? |
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A1: |
地震と地震が原因で起こる災害についての関心が非常に高まっています。その背景には、10年前の1995年に阪神・淡路大震災が起きて多くの方が亡くなったことや、2003年に宮城県北部地震という都市型ではない地方にも地震が起こったことなどがあげられます。さらに昨年の2004年は、新潟県中越地震が起こり、ますます耐震改修への関心が高まっているように思います。
●震災の犠牲者のほとんどが建物の倒壊が原因
阪神・淡路大震災のときに約6,500人の方が命を落とされています。そのうち、地震の直接的被害で亡くなられた方は約5,500人です。その中で、建物の倒壊によって亡くなられた方は約88%、地震による火災で焼死された方は約10%です。焼死された方は、倒壊した建物の下敷きになって逃げられなかった方がほとんどと考えられますので、地震の直接的被害で亡くなられた5,500人のほとんどの方が建物の倒壊が原因で亡くなられています。
●耐震構造の弱い住宅から逃げ出すのは困難
神戸市内では、地震が起こった午前5時46分から午前6時までの間に亡くなられた方が全体の92%という監察医の報告があります。地震が起きた直後の約15分以内に息絶えたのではないかと推定されています。この数字からわかることは、地震が起こった時に、地震に耐えられない住宅や地震に対して構造的に弱い住宅から逃げ出すのはほとんど不可能だということです。これが阪神・淡路大震災の教訓です。
また、よく言われる「地震が起こると火災が怖い」というのは、旧東京市街地の43%が消失した関東大震災の教訓や記憶が受け継がれてきたものだと思います。日本では、木造住宅が多いので、地震が起これば、火事自体が起きやすいのは当然です。ところが、火災が起こる前に関東大震災でも多くの家が倒壊しています。
●耐震改修は人命を守ると同時に火災の被害も防ぐ
家が倒壊してしまうと、どういうことが起こるのかというと、救助しに行こうと思っても救助に行くことができない、火を消そうと思っても火を消しに行くことができないということがあります。実際に経験された方々の記録ですと、倒れた家の中で救助を求めている人が目の前にいれば救助を優先せざるをえず、消火活動というのはどうしてもその次になってしまったと。実は、住宅が倒壊したことが原因で、延焼を広げてしまったという側面もかなり大きいのです。
地震が起こると火事が怖いから火元をすぐに消すというのは正しい判断ですが、実際問題としては、住宅の倒壊が火事の延焼の原因になっているのです。住宅の倒壊を防ぐことは、命を守ることと同じように火災の被害の拡大も防ぐのです。そこで今、地震が起きても倒壊しないための耐震改修がクローズアップされているのです。 |
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