失敗しない住まいの設備選び




ホームエレベーターの特徴を知りながら、実際に選ぶ時に気をつけたいポイントをご紹介しましょう。



ホームエレベーターというと、お年寄りや体の不自由な人のための設備という印象があるかもしれません。確かに、ホームエレベーターはバリアフリーにも貢献しますが、それだけではありません。例えば、3階建ての住宅で、一番日当たりのよい3階の部屋をリビングにしたくても、行き来や、重いものを運ぶことを考えて、諦めてしまう場合がありました。ホームエレベーターがあれば、家族みんなが使いやすく、移動に不便を感じることはありません。上下に移動できる廊下と考えれば、これまで移動の際の負担ゆえにあきらめていた上階の間取りも、柔軟に考えることができます。
例えば3階のベランダに洗濯物を運んだりする時なども家事の軽減にもなります。また、1階では正面から入り、2階では背面から出るという出入口を別に設けることのできる機種もありますから、住まいの設計をより自由に考えることができます。
●2方向に出入口を設けるプラン
 
2方向への出入口でフレキシブルな住まいのプランニングができる。



ホームエレベーターには、2人乗りと3人乗りがあります。2人乗りはコンパクトなスペースが魅力ですし、3人乗りはゆったりと乗れて、重量もおよそ200キロまで乗せることが出来ます。
車椅子での利用は2人乗りでも可能ですが、できれば3人乗りのほうがゆったり乗ることができます。電動車椅子など幅や重量のある車椅子でも余裕があります。
ホームエレベーターは、2停止まで(1階と2階での利用)から、4停止(4階まで)までのものがあります。ですから、2階建て、3階建ての住宅のほかに、地下部分に駐車スペースを設けたようなプランや屋上を有効利用したいというプランにも対応できます。また、屋内に設置できないとき、外階段のように屋外に設置するという方法もあります。
●販売台数に占める階数の割合
松下電工出荷台数(2003年度)
 
2階建て用のホームエレベーターの採用が高い割合を占めています。



ホームエレベーターは1980年代に発売されました。当初は高価な住宅設備でしたが、普及するにつれ販売価格は下がり、現在では機種によっては200万円代での設置も可能です。
ホームエレベーターの設置には、設置時に必要な本体の価格や工事費以外に、毎月の電気代などランニングコストがかかります。
また、メンテナンスにもコストがかかりますので、プランニングの際に気をつけましょう。
ところで、住宅金融公庫での資金融資を考えている場合には、条件を満たせばホームエレベーターの設置によって割増融資を受けることができます。バリアフリー住宅工事で高齢者等対応設備の条件に適合する住宅の場合、250万円の割増融資を受けることが可能です。公庫融資を考える場合には、融資条件に当てはまるかどうかを住宅会社や設計事務所に確認するようにしましょう。
 



安全・快適という機能面が重視されがちなホームエレベーターですが、インテリア面でも充実してきています。エレベーター室内や、扉のデザイン・カラー・質感などもバラエティに富んだものが発売されています。木質調・モダン調など、住まいの雰囲気に合わせて選びたいものです。また、手すりなど、より便利なアイテムもあります。
シンプルモダンのインテリアにマッチするホームエレベーターもあります。

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