失敗しない住まいの設備選び
躾のしやすい住まいをつくるポイント
ペットとの快適な住まいの実現には、家族にもペットにも欠かせないのが、お互いのルールを守ることです。きちんと躾ることで、より快適な住まいへと近づきます。
 人と犬の目線の高さは重要
散歩中に他の犬に出会った時にじっと伏せる犬がいます。これは順位を見極め(ポジショニング)、相手よりも視線を下げる行動です。
ダイニングを座卓や掘りこたつなどにすると、人が犬と同じ目線か、犬が人を見下ろす状態になってしまいます。それでは犬にとってはポジショニングがわからなくなってしまう上、食卓に近づくことで、ご飯が見えてしまいます。
犬は本能として群れで取ってきた食事はみんなで分配して食べるのが基本です。飼い主が食べた後に分けてもらうことが犬にとって当然のことだと思ってしまうのです。しかし、栄養学的に、人と犬が同じものを食べるのは好ましくありません。人の食事が目の前にあるのは、無駄な誘惑を増やし、我慢を強いるという辛いことです。テーブルは、ポジショニングの問題からも犬の目線から見えない高さにし、見せない、乗らせないようにするとよいでしょう。
食事をするテーブルは、犬の目線から見えない
高さにしましょう。
居場所を決めることで安心するペット
家族のそれぞれの部屋があるようにペットにも居場所は必要です。ある猫では、和室の襖を上ってボロボロにしたということがありました。この行動には何らかのSOSが隠されている可能性があります。この猫の場合、居場所(寝床/安心できる場所)を求めて和室に入ろうとしていたのです。高すぎず、見えすぎない、区切られたスペースに居場所を確保すると猫も安心します。
犬は家族の集まる場所が把握できる所で、かつ、静かな場所に居場所を決めると安心します。居場所は柵などで囲い、その中には、体がすっぽり入る大きさのハウスをつくると落ち着きます。居場所は一度決めたら移動しないこともポイントです。環境を急に変えてしまうとストレスのもとになります。
■犬の居場所のつくり方
家族の集まる場所に居場所を決め、入ってはいけない場所と、自由に入れる
場所をきっちりと決めることがポイントです。
ハウスは、屋根つきで体がすっぽり入るサイズが安心しやすい。
おしっこ汚れ対策はトレーニングで解決
ペットがそそうでフローリングを汚してしまうのは、トイレの位置が分かっていないだけです。おしっこトレーニングは失敗しないように、ステップを踏んで、怒らずにじっくりと最初に覚えさせることが大切です。
まず、犬が寝床を汚すのを嫌う性質を利用し、(1)小型犬の場合は1畳くらいのスペース、大型犬の場合は1部屋(4〜6畳程度)のスペースを居場所として制限します。(2)ハウス以外の全面にトイレシーツを敷きます。シーツの上はおしっこをしてもいい場所です。(3)おしっこをする時に、シーシー、ワンツー・ワンツーとコマンド(合図の言葉)で促します。(4)そこでできたらほめます。(5)次に、ハウスから遠く離れた場所でするように覚えさせます。(6)ハウスに近い場所から床が見えるようにシーツをはがします。(7)そうやってシーツをだんだんはがして、最終的にはトイレの部分だけにシーツを残せばトレーニングは終了です。
■おしっこトレーニングの手順
居場所のスペース全面にトイレシーツを敷く。
できるだけハウスから離れた場所でするように、徐々にトイレシーツをはがしていく。
最終的にはトイレスペースだけにトイレシーツを敷けばよい。
 
“誘惑物”になる物は見せない工夫を
ペットの見える位置には、物を置かないのが安全です。飼い主が触っていたものや臭いのするものはペットにとって“誘惑物”です。収納スペースにしまう、もしくは、手の届かないところや見えないところに置くようにしましょう。収納は、簡単に開けられないような形状の扉やノブのものにすることが大切です。
コンセントの場合、ペットの手の届かない位置につけようとして腰の高さ等の高い位置につけるのは、コードがぶら下がる状態になり逆に危険です。キッチンならカウンターの高さ、リビング等なら電気製品を置く場所に合わせてコンセント位置を取るとよいでしょう。
ペットの届く位置には物を置かずに、見えないように収納しましょう。
前のページ   次のページ