ユニバーサルデザインのポイントとして、色々な考え方がありますが、基本的なものとして、安全性、(狭い意味での)バリアフリー性能、使い勝手、価格妥当性、持続可能性、そして審美性、この6つを挙げていいと言えます。
「安全性」は、一番重要です。法律の規制のほとんどがここをより所にしています。
「バリアフリー性能」は、障害(バリア)と向き合うことから改善が始まりました。比較的最近になってみんなに見えるようになった問題です。
「使い勝手」は、使い手との関係で決まります。つくる側が考えているのと現実とが合っているかどうかが分かれ目です。これも使う側がはっきり使い勝手を主張するようになったのは最近かもしれません。
「価格妥当性」とは、価格と使用価値、「値ごろ感」「適正価格」といったものです。
「持続可能性」とは、地球環境への配慮から資源の浪費や、建設時や廃棄後の汚染問題も考慮に入ります。つくったときだけでなく、時間を経ても使えるかどうか、最近になってつくられたものはこの点があいまいかもしれません。
「審美性」とは、美しさ。美しくなければ魅力的ではありません。もちろん美術的な価値のことではありません。
「安全性」「バリアフリー性能」「使い勝手」はバリアフリーと共通です。バリアフリーとユニバーサルデザインの大きな違いは、「価格妥当性」です。ごく普通の人が気に入って買えるかどうかがユニバーサルデザインにとっては重要なことです。それに審美性も、普及するかどうかに大きな影響を与えます。住宅に関しても同じことが言えます。バリアフリーには、これまでそうした意識は希薄でした。必要性から採算を軽視して開発がなされ、しかも見栄えはあまり考慮されない。残念ながらデザイン性が軽視される例が多くありました。しかしこれからは、中身が十分つくりこんである場合には、デザインの善し悪しがもっと議論されるべきでしょう。人それぞれに抱えた固有のバリアを取り除くことを、バリアフリーの考え方で実現し、より多くの人が一緒に使える環境づくりをユニバーサルデザインとして実現することが大事なのです。
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