失敗しない住まいの設備選び




オール電化住宅で人気の設備には、当然、理由があります。最新の技術で実現した高い機能や経済効率、デザインやインテリアとの調和など、いずれも重要なポイントになっています。



IHクッキングヒーターは電化キッチンのシンボル的な存在です。燃焼を伴わない調理器の登場で、家族と会話しながらキッチンワークのできるオープンキッチンが快適に導入できるようになりました。これまではガスで調理をすると、部屋の温度が上がるという不満がありましたが、IHクッキングヒーターは熱効率がよく室温上昇が抑えられ、夏にエアコンの効果を気にしなくてすみます。
また、以前は使える鍋が限られ、火加減もしにくいなど改善の余地が言われましたが、今は多種類(オールメタル対応)の鍋が使え、細かい火加減もできるようになり、使い勝手もよくなりました。高温が必要な中華料理などにも使え、レストランでも導入の例が増えています。サイズや表面のトッププレートのデザインにも選択肢が増えて、キッチンのデザインに個性が出せます。
IHの特徴は、メンテナンスの手軽さにあります。ガスでは、ごとくやバーナー周辺を取り外しての掃除が必要でしたが、IHではフラットなトッププレートを拭くだけ。いつもきれいにしておくのが簡単だから、オープンキッチンには最適です。
オールメタル対応IHクッキングヒーター

IHには、整流板と誘導流で効率的に排気する専用レンジフードがおすすめです。



食器洗い乾燥機は、最近、急速に普及率が高まった設備です。食事による家族のコミュニケーションがよりいっそう重視されるようになり、団欒の時間の重要性が見なおされています。食器洗い乾燥機を使うことによって、夕食後、ひとりでテーブルを離れて食事の後片付けをしなくてすみます。
家族との時間、趣味の時間を創ることができるだけでなく、お湯と洗剤で手洗いするよりも、水道代などを節約できるというエコロジーなメリットもあります。
 



床暖房の気持ちよさは、身体に直に伝わる伝導熱と遠赤外線による輻射熱の効果。エアコンでは室温を上げても肌寒く感じたり、室内の温かさにムラがあったり、空気の流れによってホコリが舞いあがったりすることがあります。また、灯油のファンヒーターでは臭いがしたり、灯油を入れたりとメンテナンスが煩わしいものです。床暖房には電気式のほかに、ガスによる温水式のものもありますが、短時間だけの使用や、場所を切り替えての使用には、電気式の床暖房が便利です。高気密高断熱住宅では、特に暖房器具に配慮して健康な室内環境に気を配りたいものです。
電気式床暖房



浴室換気暖房乾燥機が普及し始めて、浴室の湿気を取り除き、カビなどを防ぐ機能のほかに、衣類などを干す乾燥室の機能が見直されています。特に屋外で干すスペースの少ない都会の住宅密集地では、これまでにも浴室・洗面室などで干したりしてきましたが、除湿力、電気代などに難がありました。入浴後に浴室を乾燥すると同時に洗濯物も乾かせるのは、家事の効率化にも役立ちます。花粉症のシーズンは屋外に干すと花粉が付着してしまうという点からも、いいかもしれません。
 



屋上に設置した太陽電池モジュールで発電する太陽光発電システムは、エコロジー住宅のシンボルです。二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーで、経年劣化やシステムの劣化が少なく、ランニングコストも割安と、優等生的な存在です。
昼間発電して余った電力は、電力会社に売ることができるので、夜間必要な電力と相殺することで、光熱費の収支を抑えることができます。太陽光発電の状況を確認できるモニタを設置することで、家族の省エネ意識が高まったということもあるようです。オール電化住宅には、ぜひ設置したい設備ですね。

※設置する際の費用と工事が必要ですが、費用については国や自治体からの補助金や融資制度があります(経済産業省の補助制度で、「住宅用太陽光発電導入促進事業」や地方自治体による補助・融資制度など)。
太陽光発電のパネルを敷設した住宅。



エコキュートは、空気中の熱を利用する「CO2冷媒ヒートポンプ給湯器」のこと。エアコンなどのシステムと同じ原理なのですが、冷媒に二酸化炭素(CO2)を利用して、電気式の温水器に比べて3分の1のエネルギーでお湯を沸かすことができるのです。ガスを燃焼させる給湯システムと違って、燃焼ガスを出しません。
従来の温水器と異なり、貯湯タンク内の湯温が最高90℃と高いため、追い炊きのとき熱いお湯ですぐに温めなおしできます。また、タンクに高圧がかかるので、シャワーが勢いよく使えるというメリットがあります。もちろん2階への給湯も可能です。

エコキュート
■エコキュートのシステム概念図



住宅分電盤は、屋外の電線から引き込んだ電気を、家庭で使う各回路に分けて供給する装置です。この分電盤で一般の100Vの配線と、200V配線を分離させて使います。オール電化住宅の電気設備は、200Vの配線が必要です。200V配線が可能かどうか、住宅会社や電気工事会社に確認して、オール電化対応住宅分電盤にする必要があります。新築、リフォームを問わず、あらかじめ設計段階から計画に織り込んでおくことが、後々の無駄をなくします。
また、太陽光発電を採用する場合には、太陽光発電システム対応型や、電気器具を使いすぎて電流が容量を越えてしまった場合に、あらかじめ指定しておいたエアコンなどの家電製品を一時的に停止するシステムのついたピークカット分電盤など、ご家庭の電化ライフに最適の分電盤を選択しましょう。
オール電化住宅対応の住宅分電盤



オール電化住宅を考えるとき、視野に入れておきたい設備があります。
オール電化にする場合、住宅はほとんどが高気密・高断熱の住宅。ですから、室内の空気環境を安定させるために24時間換気システムなどが必要になってきます。また、家の中の移動が安全で便利になるホームエレベータ。そして、ドラム式の洗濯乾燥機。家族の入浴が終わってから、洗濯をはじめても朝には乾いた状態になっています。キッチンでは、生ごみ処理機がゴミの量をほとんどなくしキッチンまわりを快適にします。
オール電化を採用することで、便利に快適に、そして環境にも配慮した生活が可能になります。
 

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