失敗しない住まいの設備選び




リビングシアターを本格的に導入しようと考えたとき、テレビやスピーカーはもちろん、プロジェクターやスクリーンを設置したり、さらには照明やソファなどインテリアにこだわってみるなど、楽しみは広がるばかりです。取り付け工事などのことを考えると、新築やリフォームを機に、導入を検討される方がやはり多いようです。


■ホームシアターを楽しむための主なポイント



せっかくのサラウンドも、ご近所や他の部屋への迷惑を気にし、小さな音で聞いていては宝の持ち腐れ。そこでさまざまな防音の工夫が考えられます。天井や壁、床に遮音材や吸音材を入れたり、防音ドアを取り付けたりということも考えられます。また換気扇の外側に防音カバーを付けることでも、音もれを軽減することができます。リビングでのシアター空間には、必ずしも専用室を作るのと同様の対応は必要ありません。一番大きな振動をする低音用サブウーハーのスピーカーをボードの上に乗せたり、吸音材を置くだけでも、音の響き方は変わってくるので、ちょっとした工夫で音の問題は解決できるでしょう。
休日の昼下がりに会話を楽しみながらオペラを楽しむ時もあれば、深夜に独りで映画を観る時もあります。リビングでの楽しみ方を想定しながら、状況に合わせた防音や吸音材の導入をおすすめします。

※こだわりの理由「室内の残響を抑える機能」(2004.7号)を合わせてご覧ください。


●天井の防音・吸音

     
防振天井吊具
断熱・吸音材(ロックウール)
遮音下地パネル(天井用)
石こうボード 12.5mm
石こうボード 9.5mm
仕上材(調湿彫り天)
 
遮音シートと合板パネルで外部の音をカットし、防振天井吊具で床衝撃音を軽減。また吸音タイプの天井材は音の反射を抑えてくれます。     吸音天井材


●床の防音

 
木質フロアー 12mm以上
防音床マットE
防音床下地パネル
断熱・吸音材(ロックウール)
根太
防音床マットが床衝撃音を吸収し、粘性層を含む防音下地パネルは、優れた遮音性と防振性があります。  


●壁の防音・吸音

    間仕切壁  
サイディング
通気層
透湿防水シート
柱・間柱105mm以上
断熱・吸音材
(ロックウール)
防湿遮音シートV
格子胴縁
粘着遮音テープ
遮音下地パネル(壁用)
石こうボード 12.5mm
布クロス
 
クロス
石こうボード 12.5mmx2
胴縁
防湿遮音シートV
柱・間柱105mm以上
断熱・吸音材
(ロックウール)
防湿遮音シートV
格子胴縁
粘着遮音テープ
石こうボード 12.5mmx2
布クロス
壁の隙間から入る騒音や、漏れてしまう音を遮音シートと遮音下地パネルで軽減。振動音の伝わりも粘着遮音テープを貼って低減します。

 
吸音壁材は、高音はもちろん、中低音の残響時間もしっかり短縮させます。調湿性にも優れたタイプもあります。   音響拡散パネルの設置で、壁面の音の拡散と中低音の吸音効果でバランスよい音が楽しめます。


●開口部の防音

 
 
3点ロック式のグレモン錠&気密パッキン、モヘアにより、閉鎖時の遮音性能が、二重ドア並みの防音効果があります。   ドアとの密着性に優れた気密パッキンで音もれと外部からの音の侵入を効果的に抑えるホームシアター用の防音ドア。



5.1chでリビングシアターを楽しむ場合、ソファの背後に設置するリアスピーカーは必要不可欠です。すると、配線の(コードの納め方にも)問題がでてきます。特に音環境は、配線の方法や、コードの種類によっても音の質が変わってきたりするものだと言われていますので、注意が必要です。電源を工夫するだけでも、より良い音を楽しむことができます。分電盤で同一回路に音響機器以外の(特にモーターを使う)家電製品が入っていると、ノイズが発生することがあります。できることならリビングシアター専用に回路を設けることが望ましいと言えます。

■シアタールームの屋内配線(設置例イメージ)
事前に埋め込み配線をしておくと、コードが露出せず空間を美しく仕上げることができます。
■室内配線対応パーツ
配線収納造作材
配線を造作材の中に隠してインテリアを活かすタイプ。
 
配線キャップ
ユニット内の配線に対応した配線口を保護する樹脂製の配線キャップ。



映画を観る場合は2時間以上座って観ることになるので、ソファにもこだわりたいものです。座り心地がよくて、いろんな姿勢で座れるタイプがおすすめです。応接室のようにどっしりと腰をすえるタイプは、同じ座り方しかできないので、長時間の鑑賞には疲れます。オットマンの上に足を投げ出したり、グラスなどを置くのにサイドテーブルを置いたり、自分にあったスタイルを追求してみてください。ホームシアターを使用しない時にも、リビングの雰囲気をこわさないものを選びましょう。
キャビネットにもこだわって、防音、防振構造を兼ね備え、さらに地震対策に配慮された、AVファニチャーがおすすめです。
■振動を抑え、音ブレもしにくい高剛性設計
 
頑強な素材をジョイント金具でしっかり結合し、床面との隙間もなく細部までこだわった剛性が高いものは、音ぶれしにくく、振動に強い。

■耐震設計のAVファニチャー(設置例イメージ)
   
地震の発生時にも家具が倒れないよう、壁面にしっかりと固定されており、安全性が高い。   揺れを感じると、扉が自動でロックされる。   割れにくい熱処理ガラスなら、割れても破片が小さく粒状に砕ける。



リビングシアターを楽しむためには、暗くすることで、劇場のような臨場感が得られますが、画面への映り込みを避けながら、ほどよい明るさが必要です。それでも、“手元は少し明るい方が便利だな”とか、“トイレに行くときは足元に明かりが欲しいな”といった要求はあります。手元には、スタンド照明を設置したり、リモコンで操作できる調光機能を備えた照明器具で手軽にあかり環境が設定できれば、精神的に落ち着くことができるでしょう。



■リビングシアターのあかりのポイント


 
画面に背面のあかりが映ると見にくくなります。   テレビ横のあかりがまぶしすぎると集中できません。



ホームシアターの楽しみ方や空間づくりの好みなどは、人それぞれ違うものです。間取りなどによっても状況は違ってきます。それぞれ複雑な要素が関係し合うので、ホームシアター空間を手がけたことのある建築家や住宅会社に早い段階から相談するとよいでしょう。音や映像システムにまつわる、ホームシアター空間に関する全ての提案をしている、インストーラーという専門家も活躍しています。

 

 
 

 

内容監修:サウンドクリエイト



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商品選びを松下電工がお手伝いします。

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