失敗しない住まいの設備選び




「眠れない」「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「熟睡できない」「朝、起きられない」「昼間、眠い」など、睡眠の悩みは人それぞれです。年々、睡眠の質に不満を持つ人が増えています。
背景には、ストレスや加齢、深夜まで明るい街、24時間体制の勤務時間からくる昼夜逆転の生活など、現代社会の構造が大きく関わっています。その結果、生体リズムが乱れ、睡眠の量・質ともに低下するケースが多くなったと考えられます。
快適な睡眠環境に大切なのが、寝室の設備選びです。乱れた生体リズムを改善し、快適な睡眠と目覚め(覚醒)をもたらす睡眠環境づくりが、関心を集めています。



「暗くなったら寝て、明るくなったら起きる」という、当たり前に繰り返されてきた睡眠パターンが、昼夜逆転生活による生体リズムへの影響などから乱れています。そこで、睡眠への不満を具体的に考えるため、逆に「良い睡眠」とはどのような睡眠を言うのか考えてみたいと思います。
良い睡眠とは、
◎すぐに眠ることができる
◎ぐっすり眠ることができる
◎すっきり目覚めることができる

――があげられます。この3つの条件が揃った睡眠が、良い睡眠と言うことができます。
よく言われる、「睡眠時間は○○時間」「○○時には床につきましょう」という形式的な言葉にこだわらずに、上の条件を満たしていることが、“良い睡眠”なのです。
中でも朝のすっきりした目覚めは、日中の活動にも大きな影響を与えます。目覚めが悪いと、頭が冴えずに活動意欲が減退し、じっとしてしまいがちに。その結果、夜の眠りにも悪影響が出て、悪循環に陥りがちです。


■質の悪い睡眠

■質の良い睡眠
 



そこで大切なのが、睡眠と目覚め(覚醒)の場となる寝室の環境です。
寝室を快適な睡眠環境にするためには、
(1) 音(防音や遮音の壁・天井・床下地、防音ドア、好みのBGM、映像など)
(2) 光(調光照明、照度、色温度など)
(3) 空気清浄(空気清浄機、酸素濃度、脱臭、ハウスダストなど)
(4) 室温や湿度(温度調節、湿度調節)
(5) 寝具(ベッド、ふとん、枕、パジャマなど)
(6) 香り(アロマオイル、覚醒作用、鎮静作用)
(7) インテリアカラー(リラックスさせるアースカラーなど)
――などの要素を整えることが大切になります。
永年の睡眠研究から、人間工学に基づいて快眠をテーマに設えられた「スイミンルーム」(ナショナルセンター東京)

前のページ   次のページ