失敗しない住まいの設備選び




快適な寝室環境は、就寝直前の部屋の明るさは30lx以下(明るさが足りない場合は、部分照明で補う)、就寝時は薄明かり〜1lx、睡眠時の騒音レベルは30db以下、室温は夏場23〜27℃が望ましいとされています。



家の中から発生する同居家族の生活音や冷蔵庫などの音、家の外からは、近隣の幹線道路を走る車や近隣住宅からの騒音など、気になるものです。騒音は睡眠を妨げる原因のひとつです。なるべく騒音を遮音するために、建材は、壁や床、天井そのもの自体が防音性の高いものをはじめ、それぞれに下地用の遮音下地パネルを組み合わせて使うことで遮音効果はさらに高まります。
音は空気中を伝わる波で、その伝わり方で2つの種類があります。1つは「空気音」で、話し声や車のクラクションなどの空気中を伝わって耳に届く音のことを言います。もう1つは、上の階からの衝撃音や車の振動などの床や壁を伝わって聞こえる音のことで「固体音」と言います。防音方法は、それぞれに異なります。空気音には遮音・吸音、固体音には、制振・防振対策が適切です。
防音には部位によってさまざまな建材があります。また、壁やドアだけではなく、換気口やコンセント周辺などからも騒音が入り込んできます。


 
■音の種類と防音方法

■騒音レベルと遮音の目安


■防音建材
壁の防音 床の防音 天井の防音 ドア等の防音

遮音下地パネル
遮音シート  など
遮音下地パネル
防音床マット など
遮音下地パネル
吸音天井材
防音ドア
遮音コンセントBOXカバー
換気扇用防音カバー



季節によっても左右されやすいのが、寝室の室温や湿度です。暑すぎても、寒すぎても睡眠が妨げられます。また、これからの季節は発汗による湿度の上昇から不快さが増し、睡眠が妨げられることもあります。
室温は夏場23〜27℃、部屋の湿度は50〜65%がのぞましいとされています。エアコンなどを利用して快適な室温を保つようにするとよいでしょう。そのときに、温度計や湿度計を使って、室温や湿度が適しているかをチェックすることも大切です。
一方、気になる室内の汚れた空気を浄化してくれるのが、空気清浄機です。脱臭効果や除菌機能をはじめアレルギーのもとになるダニや花粉をとってくれるものもあります。壁材では、珪藻土(けいそうど)の調湿効果だけではなく、有害な化学物質のホルムアルデヒドを吸着する働きが注目されています。
部屋の温度や湿度、空気の汚れなど、不快に感じる刺激を減らすことも大切です。



●枕

寝たときの良い姿勢を保つのに欠かせないのが枕です。枕の高さがあっていないと、睡眠への影響のみならず、首や肩こりの原因にもなりかねません。立ったときの正しい姿勢(=背骨がゆるやかなS字カーブ)と同じ姿勢のまま、仰向けに寝る姿勢が、理想的な良い寝姿勢と言われています。そのときに、頭から首、肩までの隙間を補う高さの枕を選ぶと良いでしょう。圧力センサーで高さを自動調節できる枕があります。

■理想的な枕


 
●ふとん・ベッド

ふとんやマットレスは、柔らかすぎると腰が沈み、腰痛の原因にもなりかねません。選ぶポイントは、良い寝姿勢を保てる硬さのものです。この適度な硬さは、腰痛予防だけではなく、就寝中に何度も繰り返される寝返りをしやすくしてくれる効果もあります。
快適な睡眠を助ける、エアーマッサージ機能などの付いたマットもあります。マット内に内蔵されたエアーバッグの膨張、収縮が筋肉をほぐし、さらにリラックスさせ、眠りへと誘います。
ベッドに入ってからのくつろぎタイムを手助けしてくれるのがリクライニング機能付のベッド。リクライニングが無理のないゆったりした姿勢を支え、テレビを見たり、読書をしたり…、と睡眠前の快適な時間を過ごせます。
リクライニング使用時のテレビと視線(目線)の角度は、人間工学的にも15度下向きがのぞましいとされています。
エアーマッサージ機能付きのマット。
ほど良いマッサージが筋肉の疲労をほぐし、リラックスさせてくれます。



好きな香りや音楽、映像は、チョイスの仕方で覚醒作用や鎮静作用にもなります。眠る前は、刺激の少ない香りや音、静かな映像で心身をリラックスさせ、起きるときには、気分をリフレッシュさせるような香りや音、映像を取り入れるのもおすすめです。

■アロマオイルの睡眠・覚醒効果
◎睡眠
 ラベンダー、カモミール、サンダルウッド、クラリセージ、スィートオレンジ、ベルガモット
◎覚醒
 ジャスミン、ローズマリー
(*出典:『すやすやねむる』財団法人健康・体力づくり事業財団資料より)
照明と同様に寝室に備えたいのが、プラズマテレビや音響機器。目や耳から入る心地良い映像や音楽は、眠りへと誘います。

アロマオイルなどの匂いを上手に寝室に取り入れてみるのもおすすめです。好みの匂いを選ぶと良いでしょう。

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