失敗しない住まいの設備選び
癒しを妨げる原因を無くす
心地よいわが家にするためには、まずストレスや不快に感じる原因を取り除くことが最初のステップです。まず室内の温度、湿度、空気の質、風の流れ(気流)、輻射熱などを総合的に調整して、快適な空気環境を実現します。
不快な空気環境を変える
●温度・湿度の調整
真夏の夜の寝苦しさを思い出すまでもなく、室温や湿度は居心地を左右する重要な要因の一つです。
部屋は一年を通して、適度な湿度を保つようにしたいものです。快適とされる温度と湿度の目安を参考に調節を心がけましょう。
湿度は、上がりすぎるとカビの発生のもととなります。夏、蒸し暑い日にぐったりと疲れてしまうのも、湿度による不快感が原因です。
湿気の多い水まわりや収納スペースの湿度調整には、換気や除湿機を置くなど、気配りが必要です。
個人差もありますが、冬にエアコンの風で埃が舞い、アレルゲンが部屋中に広がるのが気になるなら、空気をかき混ぜない床暖房がおすすめです。頭寒足熱で健康的な床暖房は、ゆったりとした気持ちにもしてくれます。
■室内の快適な温度と湿度の目安
  温度 湿度
〈冬季〉 18〜20度 40〜60%
〈夏季〉 21〜26度 50〜60%
(環境省の資料などから作成)
床暖房は、部屋全体を暖めるので温度のムラが少なく快適に過ごせます。
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●空気の質もストレスの原因に
建材や内装材に含まれる化学物質の影響で、喉や目の痛み、吐き気、頭痛などの症状を訴える人が増えています。有害物質を発生しない建材は、JAS、JISの規格で表示されていますから、確認しておくといいでしょう。また建材だけでなく、塗料や接着剤も揮発により空気中に有害なアレルゲンを浮遊させる原因となりますから十分な注意が必要です。
●部屋の空気の入れ換えも重要
淀んだ空気は、空気の質だけでなく気分も滅入らせます。部屋の換気は、換気システムなどの機械設備でも行えます。室内が乾燥しすぎる心配を考えれば、排気式よりも給・排気式をおすすめします。
●室内に風の通り道をつくる
プランニング段階でしたら、ぜひ風の道をつくることを考えてはどうでしょう。自然の風の心地よさには代えがたいものがあります。窓など通気に役立つ開口部を2ヵ所以上設けて風の通り道をつくり、通気性をよくすることは快適の第一歩になります。
●自然のリズム「ゆらぎ」を取り入れる
人間の感性は自然と深い関わりがあります。自然界にある様々なリズムをゆらぎ(揺れ動き≒ゆらぎ)と言います。ゆらぎは自然界に多く存在する、小川のせせらぎ、鳥のさえずり、そよ風などの、心安らぐリズムです。快い状態で安静にしている時の脳波にも存在すると言われます。エアコンや扇風機などにも取り入れたものがありますから、積極的に利用するのもいいかもしれません。
防音対策をして、耳障りを無くす
心地よい響きに包まれるためには、騒音対策が必要です。
冷蔵庫、食器洗い乾燥機、洗濯機などの機械音は一般に耳障りな音となります。ホワイトノイズと呼ばれる耳にはっきり聞こえない周波数帯での雑音もストレスを与えます。
防音は、音の発生する機器自体への対策と、外から侵入する騒音対策に分けられます。室内では発生源そのものに振動を防ぐ処置をしたり、音の反響しにくい建材や、カーテンを選ぶなどでかなりの効果があります。音の環境を変えることで、心地よい音の響きに包まれるようにしたいものです。
音を吸音する壁材や天井材などを使用すると、よけいな音を吸収するので、快適な音環境が得られます。
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