失敗しない住まいの設備選び
住まいの設備機器「省エネ情報最新版」
家電製品のランニングコストを下げることは、毎月の家計に直結します。そこで、快適性を保ちつつ、ランニングコストを下げる省エネ商品を選ぶポイントをご紹介します。
あかり・照明器具
種別により、同じエネルギーでもより明るい空間を実現することが可能です。その場に必要な明るさを配慮した上で、各機器の特徴を理解し、エネルギー消費の少ない機器を選択、電気代も節約できることが理想です。インバータ式の器具の場合、従来の器具と同じ明るさでも、約20%のコストダウンができ、同じ電力量でも約25%明るさが増します。
部屋の雰囲気を重視したランプ選びをする場合、従来はあたたかい色合いを演出できる白熱灯を使用していましたが、蛍光灯に比べ、ランプ寿命や電気代の面でランニングコストがかかっていました。最近では、ウォーム系(オレンジ色の光色)の蛍光灯が登場し、蛍光灯でも白熱灯に近いあかりを実現できるようになりました。長寿命で電気代も安くランニングコストを抑えて空間デザインが可能になりました。
また、一部屋に1つのあかりではなく、複数灯にすることで、必要な場所のみ電気をつけ、必要のない場所は電気を消しておくことができます。さらに外灯や消し忘れしやすい部分にタイマー機能を使用したり、必要に応じて明るさを調節できる調光機能を使うことで、快適かつ省エネを実現できます。
現在では、長寿命・高効率のLEDを使用した照明も登場しています。ランプ交換がほとんど不要で省電力のLED照明が、今後私たちの日常生活に取り入れられるようになれば、より省エネ効果のアップが期待できるようになります。
※LED:電気を流すと発光する半導体の一種で、発光ダイオードとも呼ばれています。一般家庭用照明として使用可能な長寿命、省エネ、省資源なLED照明器具の開発、製品化が進んでいます。
電気代約1/2、蛍光灯寿命約2倍と、ランニングコストの削減に嬉しい省エネ設計のシーリングライトがあります。
白熱灯の雰囲気で、電気代を節約する電球型蛍光ランプ。
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バスルーム
浴室、浴槽とも断熱材などを用いて保温効果の高い浴室環境を作ると、寒い日でも浴槽内のお湯の温度が下がりにくく、省エネ効果が高まります。特に、真空断熱材などを使用した保温機能をもった浴槽を用いると、追い焚きや熱湯を足すことなく時間が経っても適温のお風呂に入れ、電気代も節約できます。
また、シャワーの需要が多い場合、止水機能のついたシャワーヘッドを利用してこまめにお湯を止めて節水をするほか、従来の流すだけのシャワーから、体を温める「ミストシャワー」という新しいコンセプトのシャワーも省エネ効果を発揮します。通常のシャワーに比べ、お湯の粒子が細かいために短時間ミストシャワーを浴びるだけで浴槽につかるのと同様に全身が温まり、節水と省エネ両面に効果を発揮するものがあります。
■真空断熱保温浴槽と一般浴槽の温度変化
[浴槽内の温度変化の実験条件]
外気温度:5℃/浴槽水量:240L(浴槽底より400mmの高さ)/測定開始湯温:42℃/6時間後湯温:かき混ぜた後の測定ポイントの平均値/浴槽サイズ:1621サイズ
■光熱費の比較
[光熱費比較の算出方法]
データ(6時間後湯温低下)6カ月間は半分の湯温低下と仮定。
湯温低下は以下の数値で計算
断熱浴槽:2℃、従来システムバスルーム:6℃、在来工法用バス:11℃
ガス単価:140円(基本料金込)
大阪ガス 7,161円/50m3、東京ガス 6,853円/50m3の平均よりガス熱量:1m3=11,000kcal
浴漕水量:240L 給湯器効率:0.8
止水スイッチがあれば、こまめにお湯を止めることができます。
トイレ
節水、節電機能のあるものを選べば、水道代、電気代とも節約できます。 水道代の節約には、排水路が上から下に回転し、少量の水で流すことの出来るターントラップ洗浄方式を使用すると、年間約10,000円以上も水道代を節約できます。温水洗浄は、使用する時に瞬時にお湯が沸かせ、保温電力が不要の瞬間湯沸し式を使用すれば、年間約4,000円もコストダウンできます。
また、便座のフタの自動開閉は、直接便座に手を触れないため、衛生的で、なおかつ、保温便座からの放熱ロスを防ぎます。トイレの電気や換気扇は人感センサーを設置すると、使用後、自然と電気が消え、その後十分な換気をした後で換気扇も自動で消えるため、無駄な電力を使いません。また、夜のトイレが明るすぎると、目が冴えてその後、安眠できないことがあります。やわらかな間接照明で、足もとの安全は確保しつつ、覚醒しすぎない程度の明るさにして、夜のトイレ後も安眠できるように配慮しましょう。必要な明るさを選べる調光機能付のあかりを選ぶことで、目にもやさしく、省エネ効果アップにもつながります。
■1日の洗浄水量の比較
[一般的なサイホンゼット便器との比較]
シミュレーション条件:4人家族(男2,女2)全員が一日に大用1回、小用2回使用(女性の小用は大洗浄を使用)●水道代は「東京都上・下水道料金=315円/m3」で計算。
■1日の電気代の比較
[弊社製 CH622との比較]
※省エネ法に規定された測定方法に準じて消費電力量を測定し、新電力料金目安単価1kWh=22円(税込み)で計算。
※条件:「おまかせ節電」と「10時間切ボタン」機能を併用した場合で計算。
水道代、電気代とも節約できるトイレ。少量の水で流せるターントラップ洗浄方式を採用するなど機能性と家計にやさしい省エネ効果を併せ持っています。
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換気
平成15年の建築基準法の改正にともない、事実上すべての住宅でシックハウス対策としての機械換気設備の導入が義務づけられました。ホルムアルデヒド等を発散する建材の使用期限と併せて、通年、1時間当たり0.5回以上の有効換気量が求められています。この機械換気に要するエネルギーの省エネを考え、地域性、住宅の断熱性、機密性を考慮した換気設備計画が必要になります。 ダクト式の換気システムを採用する場合、圧力損失の低減化を考慮し、換気エネルギーが余計に必要にならないよう気をつけなければなりません。風量の見合った適切な太さのダクトを用いること、曲がりを少なくし、ダクトの長さを短くすることで、1ランク風量の小さい機種を選択することが可能になります。この場合、消費電力は3割程度削減されることもあります。 また、気をつけたいのが定期的なメンテナンスです。メンテナンスを怠ると換気効率が落ち、省エネ効果が低下するため、省エネ効果のある機器を使用することプラス、メンテナンスにも配慮が必要です。
熱交換気システムは換気で排出する熱エネルギーを回収するため、年間の冷暖房コストを低減できます。
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エアコン
使用する部屋の広さや建物の構造、寒冷地、温暖地など気候条件などを考慮し、環境にあった機種を選ぶことが必要です。
部屋の広さを基準に選ぶ場合、6畳〜9畳用と表記されている場合、6畳は木造和室南向きを、9畳は鉄筋マンション南向きを示しています。
冷暖房能力(kW)の基準は、冷房は外気温35℃、室内温度27℃と想定した場合の室内への単位時間当たりの除去熱量、暖房は外気温7℃、室内温度20℃と想定した場合の室内への単位時間当たりの供給熱量を示しますが、気候条件などの面で効果は異なる場合があります。
また、COP(エネルギー消費効率)の値が大きいほど、省エネ性の高い製品となるので、数値を参考にして機種を選びましょう。
さらに室温、設置場所や窓などの開口部の向きなどによっては運転時の効率に影響します。消費電力量を考慮して一番熱効率のよい設置場所を選ぶことも省エネの1つです。
■エアコンの省エネ性能の推移
冷暖房兼用・壁掛け型・冷房能力2.8kWクラス・省エネルギー型の代表機種の単純平均値
(JRA4046-2004ベース)
財団法人 日本冷凍空調工業会資料より
フィルターが汚れていても消費電力量は変わります。自動でフィルター掃除をしてくれるエアコンなら、衛生的で、省エネ効果も得られます。
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●シーリングファン
天井の高さや吹き抜けなど、部屋の空気環境を考えた時、足元にたまる冷気や、天井付近にたまる暖気を循環させることで、快適性がアップし、エアコンのエネルギーロスも減り、電気代のコストダウンにつながります。 そんな時に活躍するのが、シーリングファンです。夏季は、冷房の設定温度を1℃上げ、冬季は暖房の設定温度を2℃下げれば約10%の省エネになります。空気対流の少ないマンションなどにもおすすめです。
室内の対流をよくすることで、エアコンのエネルギーロスを解消。
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床暖房
天井高が高い場合や、吹き抜けがある場合には、室内の上下で温度差が大きくなりやすいので、足元から暖める床暖房が適しています。床暖房には、温水式と電気式の2種類があり、それぞれの特長を生かして選ぶことが大切です。
温水式はランニングコストが安く、広い部屋で長時間使用する場合におすすめです。電気式は、イニシャルコストが割安で、比較的使用面積の狭い場所や、電源のON、OFFの切替の多い家庭での使用がおすすめです。
PTCヒーター採用機種なら、暖房面が設定温度以上になると高温になった部分のみ発熱を抑えることができます。窓から差し込む日光にあたり、暖かくなった床面も発熱が抑えられるので、快適性に加え、常に電気代の節約が可能です。ライフスタイルに応じて賢く選択すれば、消費電力もコストも節約できます。
ライフスタイルに応じて床暖房のタイプを選択すれば、省エネも効果アップ。
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給水・給湯設備
現在の生活において、給水・給湯設備は不可欠なものです。住宅におけるエネルギー消費のうち給湯に費やされる割合は高く、給水・給湯設備の賢い選択は、省エネ、省コストに直結します。 自然冷媒を使用し、空気中の熱を集めてお湯を作ることで環境配慮はもちろん、経済的に電気エネルギーを使用した給湯システム、エコキュートをはじめ、太陽光や深夜電力を利用して低コストでお湯を沸かす給湯システムを利用すれば、環境にも家計にもやさしい給湯が可能です。
■住宅内エネルギー消費量の用途別割合
  (2000年の一般的な住宅の例)
財団法人 建築環境・省エネルギー機構「自立循環型住宅への設計ガイドライン」より、一部加工
自然冷媒(CO2)を用いてお湯を沸かすエコキュート。空気熱を最大限に利用しているので、従来の燃焼式温水器と比べ3〜5倍の効率があります。
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IHクッキングヒーター
磁力線の働きで鍋全体をヒーターのように発熱させるIHクッキングヒーター。IHクッキングヒーターは、約90%という高い熱効率を誇る上、スイッチONで素早く立ち上がり、OFFで余熱を残さずに熱が消えます。エネルギーの伝達ロスが極めて少ない調理器具のため、電気代がお得です。また、火を使わないため、輻射熱が非常に少なく、調理中、周囲の温度が高くなることもありません。夏でも涼しく調理でき、冷房のロスが抑えられます。
■20℃の水1リットルを90℃にするための
  ランニングコストと時間の目安
実測データより  ●直径21cm・定格4Rのステンレス多層鍋を使用 ●電気代23円/kwh(別売)、都市ガス代157円/m3、LPガス代384円/m3 ●エネルギーの価格は、電気代6.39円/MJ、都市ガス3.40円/MJ、LPガス3.82円/MJでいずれも全国平均です。上記価格は、地域により本価格と異なる場合があります。なお、上記の価格には基本料金と消費税は含まれておりません。
[出典]電気:(社)全国家庭電気製品公正取引協議会(平成8年度版)/都市ガス:ガス事業便覧(平成12年度版)/LPガス:石油情報センター ※都市ガス、LPガスの単価の目安は(社)日本ガス石油機器工業会資料による(平成13年6月
家電製品
家庭内の消費電力の約3割はテレビ、冷蔵庫などの一般家電製品が占めています。省エネの社会的要求に伴い、これらの家電製品も省エネ志向へと進んでいます。家電製品は、現在持っているものを大切に長く使い続けることももちろん大切ですが、今持っている家電製品でエネルギー消費を節約するよりも、買い替えにより、省エネ効果の高い機能を持った製品を使用する方が、省エネ効果が高い場合がある、ということも覚えておくといいかもしれません。 以下に代表的な家電製品の上手な選び方を数例ご紹介します。
●冷蔵庫
大きさは、外形寸法の他、容量はL(リットル)で表示されています。一般的に容量が大きいほど消費電力量も高くなりますが、最近は、大型でも小型より省エネ性の高い製品もあるため、しっかりと比較することをおすすめします。 また、冷凍室の大きさは消費電力量への影響が大きいことを考慮し、家族の人数や、食品をまとめ買いするか、毎日買い物に行くかなど、ライフスタイルに合わせたサイズや機能を選ぶことが省エネにつながります。
●洗濯機
洗濯物の質量がkg(キログラム)で表示されており、家族の人数、洗濯物の量に応じたサイズを選ぶことが大切です。洗濯機の省エネを考える場合は、消費電力とともに使用水量のチェックも必要になります。最近では、作動していない待機時の消費電力がゼロ、風呂の残り湯で洗濯ができる風呂水ポンプ付きなどの洗濯機がある上、インバーター制御の洗濯機が主流となり、消費電力量、使用水量、洗剤量を節約できるものが多くなっています。ライフスタイルや洗濯物の量を考慮して機種を選べば、トータルの省エネが期待できます。
●テレビ
画面が大きいと画像に迫力があり、見やすいなどのメリットがありますが、一般的に画面サイズが大きく、複数の機能が備えてあるテレビほど、消費電力は大きくなります。設置する部屋の広さや目的に合わせてサイズや機能を選び、待機時の消費電力減少対策を検討することが重要です。 買い替えの時には、前段でご紹介した、省エネ基準達成率の高いものを選択し、電気代の節約を考えましょう。
大型の薄型テレビも省電力・長寿命設計が当たり前の時代に。
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待機電力にも注目
実際に製品を使用していなくても未使用時の待機電力によって電力消費量は発生しています。待機電力は24時間発生するため、待機時の電力消費の大きさが全体の電力消費量に影響します。コンセントをプラグに差したまま、待機電力の節約をしてくれる省エネタップなどを利用して、待機電力の消費量を最小限に抑えることでも、省エネ効果は高くなります。
消費電力、待機電力を含め、一般家電製品の情報を収集し、買い替えと、現状のまま使用する場合のコストを比較検討し、自分の住まいに最適な省エネを検討することは、快適な生活をしながら、家計にやさしい省エネ生活を送るためのポイントとなるでしょう。
■待機時消費電力量の占める割合
財団法人 省エネルギーセンター 「平成14年度 待機時消費電力調査報告書」より
待機電力のムダを省くため、差込口の一つ一つに対応するスイッチをもうけ、こまめに電源をON、OFFできる省エネタップ。
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■使い方に気をつけよう
待機時消費電力が大きい製品でも、使い方を工夫すれば消費電力量を削減できます。
STEP 1
使っている時だけ主電源スイッチをオンにし、使わないときは主電源スイッチをオフにすると待機時消費電力量を約25%削減できます。
STEP 2
使っていないときに機器のプラグをコンセントから抜いても機能的に問題が無い機器について、使わないときにプラグを抜くようにすると待機時消費電力量を約43%削減できます。
財団法人 省エネルギーセンター「平成14年度 待機時消費電力調査報告書」より
■待機時消費電力の小さい製品が増えてきている
近年、待機時消費電力が削減された家電製品が増えてきています。
VTRの場合、10年前の製品と最近の製品を比較すると、平均の待機時消費電力が5分の1以下になっています。また、テレビやVTRなどでは待機時消費電力が1W以下という非常に省エネ性能が優れた製品も出てきています。
現在、家庭で使用されている全ての製品が、最近販売されている製品に置き換わったと仮定すると、待機時消費電力量は約50%削減されるとの試算結果もあります。
機器を購入する際は、待機時消費電力もチェックしましょう。
財団法人 省エネルギーセンター「平成16年度待機時消費電力調査報告書」より

■Eco&Ud HOUSE(イーユーハウス)
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