失敗しない住まいの設備選び

4.子育てしながらの家事が楽になる設備

子どもが中学生くらいまでのお母さんは、ほっとする間もないくらいに忙しいものです。毎日の家事をこなす中で、世話や事故防止にも手が抜けません。お母さんの快適は家族みんなの快適に通じます。子育て中の家事が楽になるアイデア、そして夫や子どもたちが喜んで家事をする工夫を考えてみましょう。

子育てをサポートする家事動線を考えた間取り

赤ちゃんや幼児は、大人の想像を超えたことをします。お母さんは家事をするときでもいつも視野の隅には子どもの姿を入れて見守っていたいものです。そのためには、炊事、洗濯、お風呂の給水など、多様な家事の動線があちこちにばらつかず、左右に動くだけですむ「カニ歩き」動線の配置になっていると、死角が少なく、無駄な動きがありません。お風呂やキッチンといった子どもの好奇心を刺激し、事故を起こしかねない場所にも目が行き届きやすくなります。

■カニの横歩きプラン

死角を作らない動線で、安全・安心に。

■水まわりのカニの横歩き動線とサーキット動線

効率のよいサーキット動線の間取りで子育ても楽に。

家事と子どもの相手を両立する工夫

リビングを見ながら料理ができるアインランドキッチンなら、赤ちゃんや幼児の様子がわかるし、子どもの話し相手もできるので安心です。食材を洗ったり、野菜の皮むきなど、子どもや夫も調理に参加しやすいものです。
掃除機、洗濯機、電子レンジなど、子どもでも使いやすい機種を、使う場所の近くに出しやすいように収納しておくと気軽にお手伝いを頼めるし、ふだんからお母さんがやっているのを見ていると自然にできるようになるものです。

踏み台つきのキッチンで子どものお手伝いを安全にサポート。

「子どもがいると洗濯物が多い!」の悩み解決

赤ちゃん時代はよだれや汗、幼児期や学童期は汗や汚れ、中高校生は部活の汚れ物…、子どもが生まれると洗濯物の量は倍増。
雨や雪など天候の関係や、アレルギーの関係で洗濯物を外に干せないことも(共働きの家庭も)。室内で干せる工夫や全自動洗濯乾燥機があるとお母さんのストレスも減るし、子ども自身でもできるようになるでしょう。

天候を気にせず、室内干しで楽々、清潔に。

リビングの中に「子どもスペース」を

歯磨き、顔を洗う、外出やトイレの後の手洗いなどの基本的な生活習慣は、親がやらせようと言い聞かせても、なかなかやりたがらないもの。
子どもが習慣として身につけるには「自分でできる」ことが大切です。自分で水を出して、洗って、水を止めて、タオルで拭くといった一連の作業を自分で一人でできると、うれしくて自分からやるようになります。
蛇口は子どもでも使いやすいユニバーサルデザイン(UD)のものを選ぶ、手が届かないときは踏み台を用意するなど細かい気配りを。

汚れやすい洗面スペースは、肘から伝わってこぼれる水を防ぐ大きなボールの洗面台もあります。

 毎日のことだから、トイレにも心配りを

子どもが複数いると朝のトイレや洗面スペースは時間が重なって大騒ぎになります。ゆっくりトイレに入れるように(健康上の理由からも)、できればトイレは2つ欲しいものです。 思春期になると、女の子は「お父さん」の存在を煙たがったりするもの。トイレには目立たないようにサニタリーボックスを配置したり(ときには壁面収納にして額をその上にかけるなど)、脱衣場に家族別の下着の引き出しをつくるなど、プライバシーを守る工夫をしてあげましょう。

アームレスト付きの便座で立ち上がり時にバランスをくずして、便器に落ちてしまうのを防ぎます。

お風呂とは別に、シャワーブースがあると快適

最近はバスタブに入らずシャワーだけですませる人が多くなりました。中学や高校になると朝、部活からの帰り、晩シャワーをするなど日に何回も使うことも。そのたびにバスルームを洗うのは大変だし、他の家族が長く待たされることもあります。
また、子どもが大学生や社会人になると、夜遅く帰宅したり、休日は昼過ぎに起きてきたりと生活時間帯も親とずれてきます。お互いに快適に生活するためにも、お風呂とは別にシャワーブースをつくっておくといいでしょう。

シャワーブースの活用で、清潔に。

子どもが自分でできる収納にすれば、家事はとても楽になる

収納の原則は、欲しいところで出せて、しまいたいところで収納できるように生活に合わせて配置することです。
リビングは、子どもが小さいときはすぐ汚れるので何回も掃除機をかけることになりますが、収納が玄関脇など遠くにあったらそれだけで億劫になります。洗濯物をたたんでもしまう場所が遠いとついそのままにして、洗濯かごから次のタオルを取っていくことにもなります。
子どもが帰ってきた途端に、家の中が散らかり出すと、お母さんのストレスは一気に高まります。子どもに片付けなさいと言っても、目の前のものを見えないところに動かすだけです。子どもでもわかりやすく、出し入れしやすい収納を必要な場所につくることが大切です。もちろん子どもの成長に従って、必要なものも違うので、収納方法も変化させていきましょう。

成長によって異なる収納物。稼動式タイプの棚などを用いて、収納しやすい工夫を。

内容監修:建築家 天野彰氏
照明器具、住宅設備・建材、電気設備など、
商品選びを松下電工がお手伝いします。

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