失敗しない住まいの設備選び

4.冬だけでなく夏でも必要な結露対策

暖かい空気は冷たい空気に比べて多くの水蒸気を保つことができます。冬、暖房された空気が、壁やドア、窓ガラスなどの冷たい場所に触れて結露する現象はよく知られています。夏でも同様のことが起こります。暑い空気が冷房で冷やされることで温度差が生じ、床下などに結露することも。結露はカビの原因にもなり、アレルギー疾患や建材の腐蝕を促すことがあります。結露は予防策が重要です。

 目に見えない壁内結露は、防湿層と通気層で予防

水蒸気はわずかなすき間でも潜り抜けるので、壁の内部にも入り込み内部結露を起こします。壁や窓にできる表面結露と違い、内部結露は見えにくいことから結露が進行し、断熱材の性能が落ちたり、建材が腐食したりすることもあります。
内部結露を予防するには、内装材のすぐ外側にポリエチレンフィルムを貼って防湿層を作り、室内の水蒸気が入り込まないようにします。また、水蒸気が壁内に滞らないように、外装材のすぐ内側に通気層を作ったり、水蒸気だけを通すシートで防風層を作ったりするのも結露予防になります。

■断熱層の基本構成・外壁の例(*)

結露しにくい樹脂製サッシやペアガラスも登場

外気に直接接している窓やドア、ガラス戸などの開口部も結露しやすいものです。2枚のガラスで乾燥空気をはさんだペアガラスなどは、温度を伝えにくく結露の心配がありません。寒冷地なら低放射複層ガラスにすればより有効です。
アルミ枠はアルミ部分が外気で冷えて結露を起こしやすい部分です。結露の水分が壁の内部に染み込むことでカビなどが発生しやすい状態のため注意が必要です。枠が樹脂や木製になっているサッシや二重サッシにすると結露しにくくなります。

■ペアガラスの構造

調湿効果のある建材や、吸湿効果の高いシートでも結露対策を。
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結露予防のために、日常生活で気をつけること

調理や入浴といった日常生活の中でも水蒸気は発生します。住まいに使われている木材自体にも水分がたくさん含まれているので、日ごろから結露には注意が必要です。開放型の石油ストーブやガスファンヒーターでの暖房、室内に洗濯物を干す、ストーブの上でやかんなどでお湯を沸かすなど、たくさんの水蒸気を出すことはなるべく避けたいもの。調理するときは必ず換気扇を回し、窓を開けるなど水蒸気を早く外に出すようにしましょう。

水蒸気の発生しにくい、IHクッキングヒータ活用なども有効。


内容監修:鈴木大陸氏(北海道立北方建築総合研究所環境科学部居住環境科科長)、宇梶正明氏(アーキテック・コンサルティング)
(*)印は、(財)建築環境・少エネルギー機構『自立循環型住宅への設計ガイドライン』より。
(**)印は、『熱と環境 VOL.50』より。
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