失敗しない住まいの設備選び

1.幼児や児童にも、誰にでも使いやすいUD

誰もが安全に使用できるよう、設計されたユニバーサルデザイン(UD)。高齢者や身体の不自由な方むけのように思われますが、幼児や児童、妊娠中の方など、誰にでも安全に使えるようにデザインされたものがUDです。生活環境や、家族の年齢、行動パターンを考慮した上で、UDを最大限に採用した住まいづくりを考えることが子どもにとっても大切になります。

視線を下げ、子どものつもりで 視野、体格、力の差によって生じる危険を除く

住まいの中でも、玄関や部屋のドアの下などにわずかな段差がある場合、つまずきの原因になります。大人には平気な段差が、小さな子どもには大きな段差になりえます。あかりをON/OFFするスイッチなどでも、押す力の弱い子どもには、操作が難しい場合があります。
大人には普通に見えているものが、背の低い子どもには見えない場合があります。見えない死角が原因でケガをすることもあります。
住まいの中で“障害”となる部分はどこなのか、子どもの目線まで下げてもう一度、住まいの空間を点検してみましょう。実際に子どもの気持ちになって使ってみたり、子どもが使うのを観察しながら、危険を取り除きたいものです。

抜けやすいマグネット式でコードへのつまづきを防いだり、ON/OFFを小さな力で操作しやすいスイッチも。

大人と子どもで生じるさまざまな差は、“子ども目線”でチェックを。

頭が大きく、小さな子どもに段差は大敵。 UD発想で転倒の危険を取り除きたい

乳幼児などの小さな子どもの場合は、頭が大きく体のバランスが不安定なため、段差だけではなく、平らな床の上でも転びやすいという傾向があります。しかも顔や頭からの転倒が多いために大ケガにつながる可能性があります。
足元の段差をなくすだけでなく、UDは誰もが安全・安心して使用できるようにデザインされているのが特徴です。UDの視点からも、もう一度住まいの空間を見直したいものです。

UD視点のアームレスト付きトイレ。便器へ落ち込む事故を防ぐなど、トイレデビューにも役立つ。

乳幼児の家庭内事故は「男の子」の方が危険!?

厚生省の「人口動態統計」によると、乳幼児(0〜4歳)では家庭内での不慮の事故死(414人)は、交通事故死(170人)より大きく上回っています。特に4歳以下の事故が全体の約40%を占めています。
家庭内事故全体の割合では、男性48%、女性52%と大差はないものの、0〜4歳では57%、5〜9歳では60%が男の子。女の子に比べて活発的な子が多いためと言われています。
安全を確保するのはもちろんのこと、危険を教えて学ばせたり、注意を払える子どもに育てたいものです。

■家庭内外で起こる不慮の事故の割合

設備機器などのご使用の前には、「取り扱い説明書」をよくお読みの上、正しくお使いください。
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