失敗しない住まいの設備選び

2.子どもの目線で住まいの危険をチェック

大人と子どもでは、見える景色が違います。ケガや事故が起きてから「これが危険だった」と原因に気付くことも少なくありません。そんな危険を避けるには、“子ども目線”での住まいづくりが欠かせません。

ママやパパが使う「水まわり」は興味津々

大人が使うものに子どもたちは興味津々です。水と火を使うキッチンをはじめ、バスルーム、トイレなどは、危険が多い場所です。
便利な給湯設備も子どもにとっては危険な場合もあります。レバーを上下させるだけで水が出るタイプの水栓では、誤って熱湯を浴びることのないように、専用のストッパーを使うのもおすすめです。また、常にストッパーをしていると支障がある場合には、使わないときには給湯スイッチを切っておくなどの配慮で安全を確保します。
お皿を並べたり、食事作りのお手伝いが可能なお子さんなら、お手伝いの中で、火を使うときなどの気をつける点を教えていくことも大切です。

安全を確保した上で、お手伝いを通じて、正しい設備の使い方や危険を学ばせましょう。

使いやすい姿勢で安全を保ち、水栓に楽に手が届く踏み台つきの洗面化粧台。


危険と安全を見極める能力を養う「リビング」

リビングは、大きな意味で「ゆるい空間」にしましょう。子どもが乳幼児の時には、周りのあらゆる危険から大人が保護する必要があります。タバコ、ライターなども子どもの手の届かない場所に置くなどして、子どもの行動範囲にはなるべく物を置かないことが大切です。
その後、成長とともに多少、空間に遊び心を持たせ、自由に遊ばせながら、子ども自身が危険と安全を見極められる能力を養うようにしたいものです。家の中で一番過ごす時間が長いリビングは子どもの教育の場として、年齢や状況にあわせて自在にレイアウトを変えられる「ゆるい空間」にしておきましょう。

大人よりも床などの低い位置で過ごすことの多い乳幼児。床材などの建材も低VOCなどを選びたい。


危険と安全を見極める能力を養う「リビング」

子どもはかくれんぼが大好き。クローゼットなどの収納スペースを見つけると入ってみたくなるものです。そこで、子どもが入る、何か物を出そうとするといった行動を予測し、ウォークインクローゼットなどでは、しまう置き場所を工夫します。
例えば、自分のことは自分でできるように、年齢に応じた住まいの工夫が大切です。トイレデビューや歯磨き、着替えなど、徐々に自分でできることが増えていきます。
着替えができるようになったら、自分で洋服のコーディネイトをしてもらうのもいいでしょう。その場合は、子ども専用の収納を手の届きやすい位置に設け、収納扉の取っ手も操作しやすいよう低い位置まで伸ばします。

低い位置には思わぬ危険も。とんがりをなくした幅木でより安全に。

子どもの成長に合わせて出し入れがしやすく、収納棚もアレンジ可能なシステム収納。


事故発生の約40%が「居間(リビング)」

国民生活センターの「家庭内事故調査」によると、事故発生場所で最も多いのが「居間(リビング)」の36%。次いで台所(キッチン)23%、階段13%、浴槽・風呂場(バスルーム)8%の順に。事故のタイプはグラフにありますが、住まいづくりの中で、建材や設備の選び方で防ぐことができるものも多数あります。子ども目線の住まいづくりで安全・安心な住まいを実現したいものです。

■事故タイプ別発生件数
設備機器などのご使用の前には、「取り扱い説明書」をよくお読みの上、正しくお使いください。
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