失敗しない住まいの設備選び

1.耐震・耐火も評価する住宅性能表示

よく耳にする「住宅性能表示制度」。欠陥住宅や施工会社などとのトラブルをスムーズに解決するためのものとお思いの方も多いのではないでしょうか。それだけではなく、住宅性能表示制度は「地震などに対する強さ」、「火災に対する安全性」などの外見からでは判断できない建物の性能の違いを知ることができます。

住宅性能表示は、「安心をはかる10のモノサシ」

住まいに関する性能を10に分類して、国の定めた共通の基準で評価するのが住宅性能表示制度です。 例えば、住まいを購入する時に、性能の違いを比較検討して選ぶことができます。住宅性能表示制度は、新築住宅のみならず既存住宅を評価する制度もあります。

■住宅性能表示

1.構造の安定に関すること

地震や風、雪などで倒壊のしにくさや損傷の受けにくさを評価するもの。等級1の目標レベルは次の通りです。

○損傷の防止

数十年に1回は起こりうる大きさの力に対して、「大規模な工事が伴う修復を要するほどの著しい損傷が生じない」こと。

○倒壊などの防止

数百年に1回は起こりうる大きさの力に対して、「損傷は受けても、人命が損なわれるような壊れ方をしない」こと。

2.火災時の安全に関すること

住宅内外で発生した火災に対する安全性能。安全に避難するために、燃え広がりにくさや、避難のしやすさ、隣家からの延焼のしにくさを評価します。 住宅内や近隣の住宅で火災が起きた場合の目標は次の通りです。

○人命や身体が守られること

安全に避難や脱出ができるようにすること。

○財産が守られること

外壁・床・屋根などが火に強いこと。

3.劣化の軽減に関すること

年月を経ても土台や柱が傷まないようにするための対策がどの程度されているかなど、住宅の構造躯体の耐久性能を評価します。

4.維持管理・更新への配慮に関すること

水道管やガス管、配水管などの配管類の点検や清掃のしやすさや、故障した場合の補修のしやすさを評価します。

5.省エネルギー(温熱環境)に関すること

冷暖房を効率よく行うために、窓や壁の断熱を評価します。

6.シックハウス・換気(空気環境)に関すること

ホルムアルデヒドが発散しやすい接着剤を使用している建材などの使用状況を評価。また、健康に暮らすための換気設備状況を評価します。

7.光・視環境(窓の面積)に関すること

東西南北、上方の窓の大きさや方位別の開口部の割合などを評価します。

8.音環境(遮音)に関すること

隣の住戸への音などの伝わりにくさ、床・壁・窓の音に対する遮音性能を評価します。集合住宅などの場合に適用されます。

9.高齢者等への配慮に関すること

暮らしやすいように段差をなくしたり、階段などの勾配を緩くしたりなどのバリアフリーへの配慮を評価します。

10.防犯に関すること

住宅の開口部(ドアや窓など)に、防犯上有効な部品が設置されるなど、侵入防止対策を評価します。


性能評価で優遇されるメリットも

10の各性能は、第三者機関の「指定住宅性能評価機関」が4回にわたり、客観的かつ公平中立にチェック・評価します。設計評価・現場検査に合格した住宅には、「性能評価書」が交付され、それを見れば、各性能の等級や数値がくわしくわかります。
性能は等級(1〜4)で示され、注文住宅を建てるときに、耐震や防火は4等級、音環境は3等級、というように依頼することも可能です。住宅性能表示制度は、任意の制度のため、設計をしてもらう住宅会社、建築家などにあらかじめ相談しましょう。
建築住宅性能評価書(工事段階)の交付を受けた住宅には、住宅ローンの優遇を受けられる場合があります。地震に対する強さの程度に応じた地震保険料の割引などのメリットもあります。
住宅建材や設備を上手に選ぶことで、住まいの性能をアップすることができます。住宅性能表示制度を、良質な住まいづくりに活かしてみてはいかがでしょう。

住宅性能表示制度の仕組みとは?

(1)住宅の性能を評価・表示する仕組み
(2)紛争を処理する仕組み

住宅性能表示制度は、

1.利用するかどうかは選択性による任意の制度です
2.利用時には検査料などの費用がかかります
3.住宅完成時の性能を評価するものです
4.設計・建設評価を受ける方法と、設計評価のみを受ける方法があります
5.既存住宅(中古住宅)にも施工されています


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