失敗しない住まいの設備選び

2.照明(あかり)プランのコツ

あかりを取り付ける場合には、配線の問題があります。後になってから配線工事を追加して予算オーバーになる、予算はあるけれど工事が不可能なので自分が使いたいあかりが選べないといったトラブルは少なくないようです。少しでもイメージに近づけるためには、プランニング段階でどういったイメージの空間を想定し、どのようなあかり環境にしたいのかをしっかりと決めることが大切です。

住まいの設計段階で空間イメージと一緒に あかりのイメージも決めておきたい

予算、配線などを考慮に入れ、最初のプランニング段階であかりのイメージを決めることで、イメージ通りのあかり環境が実現しやすくなります。
はじめに、空間のイメージを考え、照明もイメージを決めます。例えば、明るい雰囲気を出したい、間接照明を活かしたいという場合には、壁紙や床など、白っぽいものを使用することであかりを引き立たせてくれますが、ダーク系の部屋で明るいイメージにするのは難しい注文です。つまり、全体の空間を演出するためには、すべてをトータルに考えないとバランスがとれないこともあるのです。
イメージを言葉で伝えることは難しく、抽象的なものであれば感じ方は人それぞれ、「きちんと伝えたのにイメージと違う」といった行き違いなどを避けるためには、自分がイメージする空間に近いものを設計担当者に見せるのが一番です。
例えば、カタログや雑誌などの写真の切り抜きを見せる、どこのショウルームの○○という展示コーナーがイメージに近いなどと伝えるというように、視覚で見せて、何をどうしたいかと説明することで共有イメージを持てるようにしましょう。

■内装材の色の違いで変わる明るさ感

■あかりプラン計画の流れ

 居住空間の演出にピッタリな   「一室複数灯」の考え

あかりを使って室内の演出をする場合、空間に広がりをもたせることが大切です。そこでおススメなのが、一室複数灯です。1つの部屋に1つのあかりではなく、全体を照らすシーリングライトに加えて小型ライトを複数組みあわせる一室複数灯なら、必要な時に必要な場所を点灯することで、複数の空間を演出できる上、1つのあかりよりも部屋に広がりを出すことができます。
小型サイズのダウンライトなら、照明器具の存在感を抑え、光だけが得られます。視野にあかりが入り、華やかさが強調されるブラケット、スポットライト、手元を明るくするペンダント。コンセントさえあれば配線の心配もなくどこにでも置ける卓上スタンド、フットライト、フロアスタンドといった用途に合わせたあかりの組み合わせで、同じ空間でも、団らんのあかり、夜のあかり、くつろぎのあかりを使い分けることができます。
また、すべてのあかりをつけるのではなく、その場の状況に合わせて数個のあかりをつけること、あかりによって電球の色を変えるといった演出方法もあります。

一室複数灯なら、照らしたい部分の使い分けや広がり感を出すなど、空間をさまざまに彩る。


■あかりの種類(スタイル)と特徴

壁面の広さと使い方がポイントに

ランプの色や備え付ける位置により、空間イメージは大きく変わります。暗いイメージにしたいからと間接照明を考える人が多いようですが、間接照明だから暗いということはなく、あかりを設置する位置や、あかりを当てる場所も関係してきます。
同じ照度でも壁からの距離やあかりを当てる角度、ライトカバーなどの周辺素材、周囲のインテリアの配置や色などによって明るく感じたり、暗く感じたりするものなのです。さらに、壁を上手に利用してあかりを反射させることで空間に広がりや温かみが増すため、壁の使い方は重要なポイントとなります。
リフォームでは、配線の問題などがある場合、卓上スタンド、フットライト、フロアスタンドといったコンセントを使うタイプのあかりでも対応できます。この時にも、壁を上手に活用すれば、手軽に空間を演出できます。


■壁面からの距離の違い

(ランプはすべて60形ミニクリプトン電球1灯、器具間の距離は1200mm)

取り付け位置が壁面に近くなるほど壁面が強調され、空間が明るく感る(下段はバッフルなし)。

スッキリさが空間づくりで人気のダウンライト

シーリングライトなどの存在を主張しないスッキリとしたデザインと明るさ感をアップすることもできるなど、おしゃれな空間づくりの必須アイテムとなったダウンライト。配線時に配慮したいのが部屋の広さとライトの数です。8畳の広さの場合なら1室6灯を基本的に考え、スイッチの回路分けをすることがポイントです。
常に居るスペースや手元を照らすものと、空間を演出するものを使い分けられるよう、少なくても2回路のスイッチをつくり、つける、消すという切り替えをできるようにすれば、空間演出面でも、省エネ面でも有効です。さらに、雰囲気のある白熱灯を使用したい場合、白熱灯を使用する箇所と、蛍光灯を使用する箇所をつくることでも省エネを考えた空間演出が可能になります。

天井になじみやすい、パールシルバー系のダウンライト。

複数のあかりは均等配置ではなく、壁面、中央などと変化を加えて演出効果も可能に。


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