失敗しない住まいの設備選び

3.早期の換気プランで快適な空気環境を実現

高気密・高断熱の住まいにしたつもりが、換気プランがきちんとされていないために、快適さや省エネなどの性能を落としかねません。換気設備を取り付けるということは、壁に穴を開けることにもなります。さらに配線設備のことも考える必要があります。また、部屋のレイアウトにより風の流れも考える必要があるので、24時間機械換気が義務付けられた今、通気のよい快適な空気環境にするためには、新築、またはリフォーム時には早い段階で換気設備のことを考える必要があります。

新築時は建てる前の換気プランが大切に

換気は、必要換気量の確保、換気経路の明確化、室内環境への影響を考えた計画的な換気をします。そのためには、部屋のどの部分にどのような換気設備が必要なのか、外気を取り込んでどのような経路で空気を外に排出するかを考えましょう。
まず、室内をクリーンゾーンとダーティーゾーンに分けます。クリーンゾーンは比較的汚れの少ないリビング・寝室・子ども部屋など、廊下を中間ゾーンとし、ダーティーゾーンは湿気の多いトイレ・洗面・浴室です。外気を取り入れる場合は、クリーンゾーンから取り入れ、ダーティーゾーンから出すという風の通路を作ります。そうすることで常に新鮮な空気が汚れの少ない状態で室内を流れるのです。
リフォームの時は、ドアの下の通気スペースの有無により24時間機械換気の適応範囲が変わってきますから、空気の流れをリフォームなどで増築した部屋のみにするのか、住まい全体にするのかでコストや工事の範囲も大きく変わります。予算も含め、計画段階でしっかりと検討して決めましょう。

■外気取り込みと屋外への排出経路

比較的汚れの少ないクリーンゾーンから外気を取り入れ、ダーティーゾーンから排出する風の通路作りがポイント。


   換気設備のタイプと特徴

換気設備には、自然給気と機械排気を組み合わせて住居内に風の流れを作る「集中気調システム」と、換気による冷暖房時の熱ロスを60〜70%抑える「熱交気調システム」があります。
集中気調システムは、省電力設計のセントラル換気ファン1台で居室やサニタリーゾーンに設置された排気グリルから汚れた空気を取り込み、1カ所から集中排気します。
熱交気調システムは、外気を取り込む時に、室内との温度差をなるべく少なくする熱交換気ユニットをフロア毎に設置し、各部屋の吹き出しグリルから新鮮な外気を給気し、廊下や洗面に設置した本体の下部から汚れた空気を排気するシステムです。つまり、換気で外気を取り込むことで室温が下がったり上がったりする影響が少なく、エアコン使用時にも低いランニングコストで効率よく換気ができます。

汚れた空気の滞留しやすい車庫などに取り付けるタイプも。

換気しながら音漏れを最小限にする換気設備でリビングシアターも快適に。


豊富な機能性でさらに快適な暮らしを実現する換気

換気にはさまざまな機能があります。
換気扇のフィルターには、アレル物質や浮遊菌・カビを抑制したり除去するタイプもあります。フィルターに添着したフェノール系ポリマーとポリフェノールが花粉、ダニの死骸、イヌ・ネコフケといったアレルゲンを抑制。フィルターでキャッチしたウイルスは、お茶から取った天然成分のカテキンが取り囲んでコーティングし、ウイルスの活動を抑制します。バイオの力で浮遊菌やカビを除去するなどの働きで、キレイな空気を取り入れます。
利便性を考えるなら、設定温度になれば自動運転する温度センサー、タバコの煙を感知して運転をする煙センサー、赤外線で人を感知して運転する人感センサーなどがついた換気設備も。
さらに、浴室に設置することで、浴室がサウナルームに。うるおいモード・サウナモードの2種のクリアミストが楽しめるとともに、暖房・乾燥・換気・涼風の多機能付き。洗濯乾燥室としても利用でき、浴室を何倍も機能的にするバスルームコンディショナーもあります。 このような機能を上手に使えば、効率よく換気をして快適な暮らしを手に入れることができます。

■浴室を快適にする換気設備の機能

湿気によるカビを防いだり、冬場の寒さを軽減する暖房機能など、バスルームを快適な空間にする換気設備。

■換気扇フィルター

気になる花粉やウイルスをフィルターでカット。新鮮な空気を取り入れて快適に。

室内側だけではなく、建物外壁側のフードもスッキリしたデザインに。壁面の汚れを軽減します。


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