一覧へ
こだわりの理由

お風呂上がりに洗面室で髪のお手入れやお化粧をしようとすると、洗面ドレッシング(洗面化粧台)の鏡がくもっていて見えない…。くもり止めヒーターがついているけど、慌ててヒーターを入れてもすぐにクリアになるわけではないうえ、しかも顔の部分しかくもりはとれていません。そんなイライラを解消したのが「くもりシャット!」。ヒーターを使わないので電気代もかからず、鏡全面をくもらせない新技術です。いつもクリアな鏡で気持ち良くお化粧や身なりを整えてほしい。使う人の気持ちになった優れものの新技術を紹介します。
※「失敗しない住まいの設備選び」(2004.5)と合わせて、ご覧ください。




鏡がくもるのは、鏡の表面で暖かく湿った空気中の水蒸気が水滴に戻って結露したためです。暖かい空気が、冷たい鏡面に触れたときに急激に冷やされ、空気の中の水蒸気が小さな水滴に戻り、鏡に付着します。微細な水滴が光を乱反射させるので、くもって見えるのです。

●結露の発生メカニズム    
結露とは: @暖かく湿った空気が、A冷たいものに触れたとき、
空気中の水蒸気が水滴になる現象
   

 
1)鏡が冷気により冷やされる
2)暖かく湿った空気が発生する(浴室、カランから)
3)冷たい鏡に暖かく湿った空気が接触する
4)空気中の飽和水蒸気量(注)が急激に低下する
5)水蒸気として存在できない水が鏡面上で水滴となり結露する
 
(注)飽和水蒸気量とは:空気中に気体として存在できる最大水蒸気量
   




では、くもりを発生させないためにはどうすればよいのでしょうか? 一般的にくもり止め効果を出すためには、「ヒーター等で鏡の表面を温め、結露させない」方法が考えられます。これまでのくもり止めヒーターは、この方法なのですが、ヒーターを事前にONにして加熱しておく必要があります。また、ヒーターを設置してある部分しかくもり止め効果があがりません。クリアに見えるところが部分的なうえ、ヒーターの消し忘れや電気代も気になります。そこで考え出されたのが、「鏡の表面に水が馴染みやすい層をつくり、水滴をつくらせない」「くもりシャット!」独自の新技術です。
 
●視界の違い
 
 
ヒーターレスでくもらないミラー
「くもりシャット!」




くもりシャット!は、鏡の表面全体に特殊な樹脂をコーティングしています。この樹脂膜がくもりを抑えるのです。この樹脂膜は防曇膜(ぼうどんまく)と呼び、とても吸水性のよい性質を持っています。鏡の表面で結露しようとする水滴を給水し、膜の中に閉じ込めてしまいます。膜が限界まで給水すると、次は表面の親水性がよくなるので、水滴が丸くならずに薄い水の層になってなじむのです。表面で結露が起こらないので、鏡はいつもすっきり見ることができます。加工も鏡全面にしてあるので、のぞき込まずに、広々と鏡を使えるというわけです。

●「くもりシャット!」の防曇発生のメカニズム
鏡全表面に防曇膜加工を施しています。
  (1) ミラーの表面に蒸気が接触する初期の段階では水蒸気を防曇膜内に吸い込むことで表面が曇りません。
  (2) 防曇膜内が飽和状態になると表面に水膜を形成し、水蒸気がこの水膜に吸収されてミラーが曇りません。
  (3) 水蒸気がなくなると防曇膜が自然乾燥し、元の状態に戻ります。


凸点記号を設けて、触ってわかる工夫も

鏡を特殊な樹脂でコーティングするという発想を製品化するまでには、工夫を重ねた点がいくつもあります。鏡の表面に樹脂をコーティングするとき、樹脂層の厚さが一定でないと、映ったときにわずかなゆがみが出来てしまうのです。くもらなければよいだけではなく、通常の鏡と同じように見えるために、均一にコーティングする技術が要求されます。また、製造工程で樹脂膜に小さなゴミなどの付着することに対する防止策が必要でした。
 


凸点記号を設けて、触ってわかる工夫も

この「くもりシャット!」の良い点は、いつもクリアであることはもちろん、ランニングコストが一切かからないことにもあります。くもり止めヒーター式は、スイッチを入れて数分後でないと効果が現れませんし、ランニングコストも必要です。下の表にもあるように、 「くもりシャット!」の経済性は歴然です。

●「くもりシャット!」 と くもり止めヒーターの比較
比較項目 くもりシャット! くもり止めヒーター式
防曇性
発現までの時間
即(常時) スイッチON 3〜5分後(注1)
防曇面積 鏡全面 ヒーター貼付け位置のみ
ランニングコスト 0 円 635 円/年(注2)
(注1)冬場に鏡表面がくもってから、くもり止めヒーターのスイッチを入れた場合
(注2)4人家族で、入浴時間8時から12時までの4時間連続点灯
・ 4時間×0.025kw×22円×27日=59.4円/月
    夜間切り忘れ(朝まで12時間)が3日/月
    ・12時間×0.025kw×22円×3日=19.8円/月
ヒーター出力:25Wタイプ使用で、電力料金:22円/KWhr として計算、ヒーター使用は夏季を除く8カ月間とする
→ (59.4+19.8)×8カ月=635円/年
節約


凸点記号を設けて、触ってわかる工夫も

「くもりシャット!」の鏡のお手入れは、普通の鏡と同じようにガラス専用クリーナーで拭けば半永久的に使えます。表面の樹脂膜を傷つけたり、毛染め液などの特殊な薬品をかけたりしない限りクリアな視界を保つことができます。メンテナンスが簡単なことも、水まわりの設備にはうれしいポイントですネ。

いつもクリアな鏡面をとことん追求した開発陣のこだわりが、お分かりいただけましたでしょうか。
 



「わが家の洗面化粧室を美しく演出する松下電工の洗面ドレッシング」の情報がご覧いただけます。